”集中豪雨と線状降水帯”
加藤 輝之 博士(理学)
気象庁 観測部 観測システム運用室 室長
専門:
大気力学、メソ気象学、集中豪雨、竜巻
研究テーマ: 集中豪雨や竜巻などの顕著現象のメカニズムやその発生環境場(気候変化も含む)について、非静力学モデルや観測データ、客観解析データを駆使した研究
講演内容:
「線状降水帯」という言葉を最近よく聞かれるようになったと思われますが、2000年頃からメソ気象の研究者間で使われ始めたとても新しい用語で、集中豪雨の多くは「線状降水帯」によってもたらされています。本講演では「線状降水帯」の定義から、平成26年8月20日広島での大雨を例に、その発生メカニズムや構造について説明します。また、平成30年7月豪雨時における線状降水帯の発生状況や線状降水帯がもたらした降水の割合、および7月8日に岐阜県で大雨をもたらした線状降水帯の実事例を紹介します。
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”最新の気象レーダで診る豪雨”
高橋 暢宏 博士(理学)
名古屋大学 宇宙地球環境研究所 教授
専門:
衛星気象学、レーダ気象学
研究テーマ: 人工衛星搭載の雲・降水レーダ(熱帯降雨観測衛星(TRMM)、全球降水観測計画(GPM)、 CloudSat,EarthCARE)を用いた雲物理量の抽出、地上レーダや衛星搭載レーダの開発等のレーダと気象学に関係する研究
講演内容:
いわゆる「ゲリラ豪雨」の早期検出を目指して開発した新型レーダ(
MP-PAWR
)
について紹介します。新型レーダにおけるキーワードの1つはフェーズドアレイ技術です。
フェーズドアレイレーダ技術はMP-PAWRのような地上レーダだけでな く人工衛星搭載のレーダ(
GPM/DPR
)としても使われいます。
講演では、MP-PAWRの観測例やGPM/DPRによる世界の豪雨事例も紹介します。
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”近年の豪雨災害と災害情報”
牛山 素行 博士(農学)・博士(工学)
静岡大学 防災総合センター 教授
専門:
災害情報学および自然災害科学
土木学会認定上級技術者(防災),専門社会調査士
研究テーマ:
豪雨災害・津波災害を中心として、全国各地の災害時の現地調査に取り組み、災害情報の利活用や避難行動などの調査研究。
その他:
- 避難勧告等の判断・伝達マニュアル作成ガイドラインの検討会委員(内閣府)
- 東海・東南海・南海地震対策中部圏戦略会議委員(国交省)
- 地方公共団体の防災対策における気象情報利活用検討会委員長,防災気象情報の改善に関する検討会委員(気象庁)
- 多様な通信手段を連携させた多層的な災害情報伝達システムの研究開発運営委員会委員,大規模災害時における市町村行政機能の確保に関する検討会委員(総務省)
- 突発的局地的豪雨による土砂災害時における防災情報の伝達のあり方に関する検討会委員(消防庁)
- 避難所地図表現策定検討会委員(国土地理院)
- 広島市8.20豪雨災害における避難対策等検証会委員
などを歴任。
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司会
水嶋 千詠 (気象予報士)
MC・ナレータ、TV気象キャスター等で活躍中。
中京エリア出演経歴:
CBC「そらナビ」気象キャスター、 メ〜テレ「UP!」リポータ
CTV「情報パレット」リポータ、テレビ愛知「情報満載」
知多メディアス「ちたまる」キャスター
CCN「ぎふっchiao!」リポータ、 大垣ケーブル「大垣市広報」リポータ
など
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