主催
日本海洋学会
コンビーナー
田村 仁(港湾空港技術研究所)・相木 秀則(名古屋大学)・鈴木 直弥(近畿大学)・早稲田 卓爾(東京大学)
開催趣旨
波浪は大気-海洋間の運動量、熱および物質の輸送を促進する「ギアボックス」としての役割がある。そのため波浪および海面フラックスなどの海面境界過程の物理現象を理解することは台風や気候変動など様々な時空間スケールの大気海洋相互作用現象の解明に極めて重要である。本シンポジウムでは、波浪・界面微細過程とその地球環境・沿岸環境・災害問題への影響に関する研究を海洋学会および機械工学・海岸工学・船舶工学などの関連学会から広く募り、これからの学際的アプローチのあり方を議論する。
プログラム
11:00-11:05 趣旨説明
11:05-11:45 室内実験による高風速下での気液界面を通しての乱流輸送現象の解明とモデリング(招待講演)
小森 悟(京都大学)
11:45-12:10 砕波の流体力学
渡部 靖憲(北海道大学)
12:10-13:00 休憩
13:00-13:25 防災情報としての波浪予測とその高度化
高野 洋雄(気象庁)
13:25-13:50 船体縦強度とフリーク波の形状
宝谷 英貴(海上技術安全研究所)
13:50-14:15 Hydrodynamic Breathers Modelling Oceanic Rogue Waves
Amin Chabchoub(東京大学)
14:15-14:40 風シア中の運動量フラックスの鉛直構造についての相互比較を促進するために
相木 秀則(名古屋大学)
14:40-14:55 休憩
14:55-15:20 風洞水槽実験における可視化計測
水谷 夏樹(大阪産業大学)
15:20-15:45 高風速下かつ長吹送距離における風波気液界面を通しての物質輸送量の評価
高垣 直尚(京都大学)
15:45-16:10 台風のマクロ構造におよぼす波浪の影響
森 信人(京都大学)・二宮順一
16:10-16:35 詳細雲微物理モデルを用いた、波しぶき解像台風シミュレーション
大西 領(海洋研究開発機構)
16:35-16:50 休憩
16:50-17:15 漂流型波浪計による外洋波浪の実測およびJMA波浪モデルの検証
轡田 邦夫(東海大学)・根田昌典・鈴木直弥
17:15-17:40 波浪境界層内の乱流構造に対する波浪の影響
田村 仁(港湾空港技術研究所)・William Drennan
17:40-18:05 風の海面摩擦係数のモデル化に向けて -ブイ・観測塔における海面応力観測手法の検討-
鈴木 直弥(近畿大学)・早稲田卓爾