日本気象学会創立125周年特別号第2部
本書は気象研究ノートの日本気象学会創立125周年特別号の第2部です。第1部は、諸先輩方からの原稿をもとに構成され、示唆に富む個性豊かな経験談や、これからの気象学・大気科学や学会の方向性に対する貴重なご意見が含まれたものであり、第213号「次世代に伝えたいこと-あのひとからの助言-」として、既に2007年5月に刊行されています。
この第2部は、日本が世界に誇る気象業務や研究プロジェクトについて、現在ご活躍中のプロジェクトリーダーに語っていただくというものです。各章はそれぞれで独立した気象研究ノートとなるようなテーマです。執筆者には、コンパクトにプロジェクトとその科学的成果についてまとめ、苦労話や経緯を述べ、次世代の方が新たなプロジェクトを立案する際の参考にしていただき、未来への架け橋となるようにとお願いいたしました。編集委員会の企画の意図が達成され充実した気象研究ノートとなりました。読者の皆様、ぜひ本書を手にとってお確かめ ください。将来、読者の中から新しいプロジェクトリーダーが生まれることを期待しています。
【目次】
- 第1章 気象庁の観測.
- 第2章 日本の数値予報
- 第3章 地球シミュレータ・プロジェクト:現場報告
- 第4章 温室効果気体の広域観測と地球規模循環
- 第5章 大型航空機による大気化学観測 -BIBLE/PEACE計画-
- 第6章 全球降水観測 -TRMMからGPMへ-
- 第7章 成層圏オゾン層観測衛星ILASプロジェクトとその成果
- 第8章 MUレーダーが拓く気象と大気の科学
- 第9章 日中共同プロジェクトADEC-風送ダストの大気中への供給量評価と気候への影響-
- 第10章 GAME(アジアモンスーンエネルギー・水循環研究観測計画)-アジア発のWCRP国際共同研究プロジェクト-
【編集】気象研究ノート編集委員会 166ページ,2007年10月12日発行 【価格】会員:2,600円,会員外:3,800円 |
気象研究ノート編集委員会