公開気象講演会
一般市民の方々に気象に関する最近の研究成果を分かりやすく解説することを目的として、公開講演会を開催しています。
2024年公開気象講演会『気象を通じて社会に貢献する』
2024年度もオンラインで公開気象講演会を開催します.気象学会員でなくても参加できますので,お知り合いの方々をお誘いの上,多数,ご参加いただきますようお願い申し上げます.
日時: 2024年11月17日(日)14:00~17:00
開催形式:オンライン
主催: 日本気象学会 教育と普及委員会
後援: 一般社団法人日本気象予報士会
参加費: 無料
定員:300名(先着順)
申込み:こちらのページからお申し込みください
申込み締切:2024年11月11日(月)(ただし定員になり次第締切)
問合せ先:日本気象学会 教育と普及委員会 msj-ed_2024[at]metsoc.jp([at]は@にしてください)
「職業としての気象の楽しさ,面白さや社会での必要性, 重要性を伝えたい。」今回の講演会では, 気象の業界で働く方々から, 仕事に就いたきっかけ, 仕事のやりがいや, 将来の夢を語っていただきます.
気象キャスターの仕事って皆さんはどんな印象でしょうか。たった3分テレビに出ているだけで簡単そう?天気予報のマークを読んでいるだけじゃないの?原稿は誰が書いているの?などなど。どんな仕事をしているのか見えない部分が多いですよね。実際には”準備9割、出演1割”と言われる程、事前準備に6時間以上かかることも。膨大な情報量の中、言葉の取捨選択をして天気予報を伝える難しさや、防災情報の大切さについてお話しします。
2. 「いざという時、人の役に立つために」–気象予報士が行っていること-
ウェザーニューズでは「いざという時、人の役に立ちたい」という理念に共感し集まった仲間(社員)が、サポーター(サービス利用者)のみなさんからのウェザーリポートを活かして様々な気象コンテンツの生成を行い、それに基づく価値創造サービスを循環させています。本発表においてはその根幹となる予報センターの現場で働く講演者より、実際の現場で行っていること、仕事のやりがいや今後の展望などについてお話しします。
気象の変化は私たちの行動や心理に影響を与えるだけでなく、企業のビジネスを左右する重要なファクターの1つです。近年のDXやデータ活用など、ビジネス環境の大きな変革の中で、ビジネスの意思決定において気象データを高度利用することにも関心が集まっています。こうした流れの中で今後の活躍が期待される、気象データとデータ分析の専門知識を持つ新たな職業『気象データアナリスト』について紹介いたします。
4. 農業における気象データの有効活用 佐々木華織(農業・食品産業技術総合研究機構)
農業にとって、気象はなくてはならないものです。農研機構では、過去、現在、将来の気象データをオンデマンドで取得できる「メッシュ農業気象データ」の運用を通して、農業における気象データの有効活用を応援しています。利用者は、研究機関、普及組織、民間企業、大学、農業法人、個人と様々で、利用目的も多岐にわたります。本サービスを通じた農業における気象データの利活用の展望についてご紹介します。
5. とある大学教員のアティチュード 平田英隆(立正大学データサイエンス学部 准教授)
私はとある大学教員です。大学教員は『教育』と『研究』に携わりますので、教育者的な側面と研究者的な側面があります。きっと大学教員って何をしているかよくわからないですよね。そのよくわからないであろうところを『気象を通じて社会に貢献する』という観点と私の経験や考えをもとにお話ししたいと思います。ただ、大学教員や研究者の仕事、キャリアや考え方などには多様性がありますので、一例として聴いて頂ければと思います。
6. 気象庁の仕事って 天城正人(気象庁気象監視・警報センター)
日々のニュースでもよく出てくる日本の行政機関「気象庁」。一方で実際にはどんな仕事をしているのか、あまり知る機会はないかもしれません。私は気象庁で、観測や予報などみなさんに馴染みのありそうな業務から、広報や南極観測隊のようなちょっと珍しい業務を経験してきました。講演では、その仕事内容ややりがいなどについてお話しします。気象、といっても様々な業務があることを知っていただけると幸いです。
7. パネルディスカッション司会 阿部未来
講演された6名の方にご登壇いただき、視聴者の皆様からの疑問、質問や要望等を踏まえて、議論を行います。
□ 過去の公開気象講演会
2023年 「日本海側の大雪とJPCZ」
2022年 「線状降水帯のことを詳しく知りたい」
2021年 「命を守る身近な気象情報」
2019年 「新元号を迎えて~平成の30年間を振り返り、新時代の気象災害に備える~」
2018年 「台風の強度~台風災害の軽減に向けた航空機観測~」
2017年 「「大雨災害」に備える」
2016年 「台風災害 ~台風列島でどう生き延びるのか?~」
2015年 「気象情報のビッグデータ時代の幕開け」
2014年 「局地風の世界」
2013年 「将来の再生可能エネルギーと気象」
2012年 「地球温暖化問題における科学者の社会的役割」
2011年 「航空安全のための気象学」
2010年 「防災情報の活かし方を考える」
2009年 「数値予報の過去・現在・未来~数値予報現業運用開始50周年記念~」
2008年 「地球温暖化とその対策 ~ノーベル平和賞と横浜市~」
2007年 「災害をもたらす気象~大雨・竜巻・台風~」
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