ワクチン接種も本格化してきたとはいえ、予断を許さぬ新型コロナウィルス感染状況が続いていますが、気象学会会員の皆様はいかがお過ごしでしょうか?
皆様もご存じの通り、コロナウィルス感染拡大が顕著になった昨年 4 月に国内では初となる緊急事態宣言が出され、2020 年春季大会は急遽紙面開催とせざるをえませんでした。その後、2020 年秋季大会および 2021 年春季大会は、人の移動や集会にともなうリスクを避けるため、オンラインでの開催となりました。初めての試みということもあり、会員の皆様にはいろいろとご不便をおかけいたしましたが、大会実行委員会と講演企画委員会のご尽力により、 両大会とも円滑かつ安全に開催できましたことを気象学会としては喜ばしく考えております。 大会参加者数も 2020 年秋季大会 712 名、2021 年春季大会 729 名とそれまでの大会同様に盛況でした。大会終了後のアンケートでもさまざまなご意見をいただきましたが、オンライン大会の内容には概ね満足という声を多くいただいています(2020 年度秋季大会のアンケ ート結果のまとめは https://www.metsoc.jp/meetings/2020a からご参照いただけます。2021 年度春季大会分については準備中です)。
この間、気象学会では「ウィズ/ポスト·コロナ時代の大会のあり方検討ワーキンググループ」 を立ち上げ、講演企画委員会や大会実行委員会と緊密な連携をとりながら、大会運営についてさまざまな議論を重ねてきました。オンライン大会のメリットは認識しつつ、現地での大会開催を望む会員の声も多数あることを受け、2021 年秋季大会では、感染状況に注意しつつ、現地開催とオンラインのハイブリッド形式を予定しております。「天気」5 月号に掲載いたしました大会告示でもご説明していますが、もし感染再拡大の状況に至れば、すべてオンラインでの実施に切り替えられるよう準備を進めております。なお、ハイブリッド形式は、大会実行委員会の運営の負荷がとても高いため、オンライン中継は、第 4 日午後の授賞式,受賞記念講演, シンポジウムでのみ行います。すなわち、口頭発表はオンライン中継をいたしません。したがって、オンライン中継は第 4 日午後のみとなりますが、中継実施には費用がかかるため、オンラインのみの参加の方々に対しても現地参加の方々と同額の参加費とさせていただくことにいたしました。なにとぞご理解賜りますようお願い申し上げます。なお、過去 2 回の大会と同様に口頭発表についてもオンラインで講演資料を見ることができます。
2022 年春季大会以降の大会の開催形式についても、引き続きワーキンググループを中心に議論を続けてゆく予定です。コロナウィルス感染拡大が収束したいわゆる「ポスト·コロナ」の時代に適した、かつ会員の皆様の活発な研究発表·討議をサポートできる大会の在り方を模索してまいります。会員の皆様からのご意見も歓迎いたします (今後の大会のあり方に関するご意見入力フォームにて承っております)。
今後も適宜、決定事項を学会メーリングリスト、学会ホームページ、「天気」誌上でご報告いたしますので、何卒よろしくお願いいたします。
日本気象学会
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future of meeting