浅井冨雄名誉会員のご逝去について

日本気象学会名誉会員の浅井冨雄先生におかれましては,20241130日に92歳でご逝去されました.

浅井先生は,雲の形成と降水の物理過程に関する研究を主として行い,気象予報の高精度化に貢献されました.1968年には「積雲対流に関する理論的研究」で日本気象学会賞を受賞されるとともに第25期から第27期までの1988年から1994年の間,日本気象学会理事長を務められました.1999年には「大気熱対流に関する基礎からメソ気象現象に亙る広範な研究,地球環境問題および気候変動に関する啓発的研究」により日本気象学会藤原賞を受賞されました.

2008年には「中小対流の基礎的研究等に係る多大な業績並びに学会運営への貢献」により日本気象学会名誉会員に推挙されました.

また,2012年には瑞宝中綬章を受賞されておられます.

日本気象学会理事会は,浅井先生のご逝去を謹んで会員の皆様にお知らせするとともに,そのご功績を偲び心からご冥福をお祈り申し上げます.