2016年公開気象講演会『台風災害 ~台風列島でどう生き延びるのか?~』
日時: 2016年5月21日(土) 13:30~17:00
場所: 国立オリンピック記念青少年総合センター(大会A会場)
主催: 日本気象学会 教育と普及委員会
後援: 気象庁・公益社団法人日本気象学会 気象研究コンソーシアム、一般社団法人日本気象予報士会
総合司会: 小田 真祐子(気象庁気象研究所)
参加費: 無料
今回は「台風災害」を取り上げます.我が国では,1959年の伊勢湾台風以降,台風観測網や防災整備そして予報技術の開発を国家政策として推し進めてきました.その結果,台風による災害は半世紀前と比べて大幅に減少しています.しかし,平成23年台風第12号により死者・行方不明者90名以上,昨年の台風第17号と第18号接近時では記録的な大雨により鬼怒川堤防は決壊と,今もなお甚大な被害は起き続けています.科学技術がこれだけ進展した現在においても,台風の脅威からのがれることはできないのでしょうか? そこで今回の講演会では,これまでの台風被害や現在の台風観測・予報をふりかえり,未来の台風予報や社会に伝える災害リスク情報,これからの報道や気象キャスターの使命について,一般の方々にも分かりやすくご紹介します.ふるってご参加下さるようお願いします.この台風列島で、君は生き延びることができるか?
1.歴史に残る台風と防災力の向上 大西 晴夫 (日本気象予報士会)
2.鬼怒川決壊をもたらした豪雨のしくみ 津口 裕茂(気象庁気象研究所)
3.台風観測・予報のいま 室井 ちあし (気象庁)
4.みらいの台風予報 吉田 龍二 (理化学研究所)
5.気象情報から災害リスク情報へ 竹見 哲也 (京都大学)
6.台風報道のいまとみらい 南 利幸(お天気キャスター)
7.パネルディスカッション 司会 筆保 弘徳(横浜国立大学)
□ 過去の公開気象講演会
2021年 「命を守る身近な気象情報」
2019年 「新元号を迎えて~平成の30年間を振り返り、新時代の気象災害に備える~」
2018年 「台風の強度~台風災害の軽減に向けた航空機観測~」
2017年 「「大雨災害」に備える」
2016年 「台風災害 ~台風列島でどう生き延びるのか?~」
2015年 「気象情報のビッグデータ時代の幕開け」
2014年 「局地風の世界」
2013年 「将来の再生可能エネルギーと気象」
2012年 「地球温暖化問題における科学者の社会的役割」
2011年 「航空安全のための気象学」
2010年 「防災情報の活かし方を考える」
2009年 「数値予報の過去・現在・未来~数値予報現業運用開始50周年記念~」
2008年 「地球温暖化とその対策 ~ノーベル平和賞と横浜市~」
2007年 「災害をもたらす気象~大雨・竜巻・台風~」