地球研の成果と今後のさらなる進展について、国内の研究者コミュニティや一般の方に理解と協力を呼びかけていくため、東京でのセミナーを開催しています。
第8回となる今回は、東京大学本郷キャンパス福武ホールにて下記のとおり開催いたします。
【日 時】2017年1月26日(木)10:00~17:00
【会 場】東京大学本郷キャンパス 福武ホール 地下2階 福武ラーニングシアター
【主 催】大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 総合地球環境学研究所
【共 催】東京大学大学院博士課程教育リーディングプログラム「多文化共生・統合人間学プログラム(IHS)」
【テーマ】地球の想像力 人新世時代(Anthropocene)の学び
【概 要】
「人新世」(Anthropocene)とは、人口増大、森林伐採、生物多様性の減少、人為的な気候変動など、人間とその活動が地球の地質にまで影響を与える、
あらたな地質学的時代に入ったという主張です。
人の影響は、「地球の限界(Planetary Boundaries)」に示されているように、すでに地球が許容しうる限界を超えているものもあると提唱されています。
この「人新世」の時代に、われわれは何をすべきなのでしょうか。
すでに、地球環境問題に関しての情報や知識は十分すぎるほどあります。課題は、情報や知識を社会変革のための行動へと移すための「学習」です。
一人一人の日常生活が地球の地質時代区分にまで影響を与える、ということを理解する想像力が、いま必要とされています。
本シンポジウムでは、こうした想像力をどのようにして養うのか、あらたな「教育」のあり方を議論します。
《入場無料・事前申込み不要》
【プログラム】
2017年1月26日(木)
◆午前の部
10:00 ポスター発表・展示
〇東京大学大学院博士課程教育リーディングプログラム
「多文化共生・統合人間学プログラム(IHS)」学生・研究員
〇九州大学大学院博士課程教育リーディングプログラム
「持続可能な社会を拓く決断科学大学院プログラム」学生
〇総合地球環境学研究所 研究員
◆午後の部
13:00 開会
挨拶 内野 儀 東京大学 教授
東京大学大学院博士課程教育リーディングプログラム
「多文化共生・統合人間学プログラム(IHS)」コーディネーター)
挨拶 安成 哲三 総合地球環境学研究所 所長
13:20-13:50 講演1
「地球の視点、場との関わり」
高野 孝子 早稲田大学 教授
13:50-14:20 講演2
「共同体論としての環境問題」
梶谷 真司 東京大学大学院 教授・共生のための国際哲学研究センター(UTCP)センター長
14:20-14:50 講演3
「知の開放から知の跳躍へ-社会との協働によるオープンサイエンスと橋渡し人材の役割」
近藤 康久 総合地球環境学研究所 准教授
14:50-15:10 休憩
15:10-17:00
パネルディスカッション
梶谷 真司 東京大学 教授・共生のための国際哲学研究センター(UTCP)センター長
矢原 徹一 九州大学 教授・九州大学大学院博士課程教育リーディングプログラム
「持続可能な社会を拓く決断科学大学院プログラム」コーディネーター
西條 辰義 高知工科大学 教授・総合研究所フューチャー・デザイン研究センター
窪田 順平 総合地球環境学研究所 副所長
*コーディネーター 阿部 健一 総合地球環境学研究所 教授
17:00 閉会
【問い合わせ先】
総合地球環境学研究所 広報室
Tel:075-707-2128
〒603-8047 京都市北区上賀茂本山457番地4
※平日の9:.00-17:00にお問い合わせください。
※2016年は12月28日まで、2017年は1月4日から対応しています。