workshop2022

研究会「長期予報と大気大循環」(2023年1月17日開催)

 「長期予報研究連絡会」では下記の日程で研究会「長期予報と大気大循環」を開催しました。
 今年のテーマは、「海洋変動がもたらす大気大循環と日本の天候への影響」としました。2020年夏からラニーニャ現象の傾向が続いています。エルニーニョ/ラニーニャ現象が日本や世界の天候に影響を与えることはよく知られていますが、こうした海洋変動が、数年にわたって継続して発生する状況とその要因、日本の天候に及ぼす影響について注目しました。
 今回の会合では、長引くラニーニャ現象とその影響を中心に、地球温暖化や十年規模変動との関係、熱帯や中緯度帯の大気海洋相互作用とその予測可能性も含めた幅広い観点から、議論を深めました。
 研究会の詳細および講演については下記のとおりです。

主催:長期予報研究連絡会(代表 中村 尚)
日時:2023年1月17日(火)13時30分~17時30分
場所:Web 会議
事務局:気象庁気候情報課 萱場 亙起、中村 哲、岩平 朋也

プログラム・要旨(pdf

開会挨拶 中村 尚(代表)

座長:萱場 亙起(気象庁気候情報課)

1. ほぼ三年続きのラニーニャ現象とその影響
 前田 修平(気象庁気候情報課) 拡張要旨(pdf)

2. 2022年6月下旬の太平洋高気圧の強まりと負のIOD
 楳田 貴郁(気象庁気候情報課) 拡張要旨(pdf)

3. 日本海における海面水温の冬季十年規模変動
 山田 広大(気象庁環境・海洋気象課) 拡張要旨(pdf)

4. 観測データに含まれる外部強制応答・内部変動の切り分け手法
 宮地 友麻(北海道大学大学院環境科学院) 拡張要旨(pdf)

~ 休憩 ~

座長:佐藤 均(気象庁気候情報課)

5. 多年性ラニーニャ現象の影響、メカニズム、予測可能性
 岩切 友希(東京大学大気海洋研究所) 拡張要旨(pdf)

6. ラニーニャ現象時の冬季大気大循環場:1年目と2年目の比較
 西平 楽 ・ 杉本 周作(東北大学大学院理学研究科) 拡張要旨(pdf)

7. 夏季オーストラリアモンスーンの変動が日本付近の冬の天候に及ぼす遠隔影響
 関澤 偲温(東京大学 先端科学技術研究センター) 拡張要旨(pdf)

~ 休憩 ~

8. 東アジア夏季降水量の将来変化における初夏と晩夏の違いについて
 遠藤 洋和(気象研究所) 拡張要旨(pdf)

9. 大雪をもたらす激しい気象現象が日本海で頻発するのはどうしてか?
 立花 義裕(三重大学)

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