研究会「長期予報と大気大循環」(2024年1月19日開催)
「長期予報研究連絡会」では下記の予定で研究会「長期予報と大気大循環」を開催しました。
今年のテーマは、「日本の夏の記録的高温など、2023年に世界各地で頻発した顕著現象と海況・大気循環」としました。日本では、2023年春から夏にかけて気温が平年と比べて高くなりやすく、特に3月や夏には記録的な高温となった地域があったほか、6月から7月にかけては大雨となった期間もありました。また、日本付近に限らず世界各地でも、夏を中心に顕著な高温や少雨、大雨等の顕著現象が相次いで発生し、全球平均気温は記録的に高くなりました。
今回の会合では、日本の記録的高温を含む、2023年に世界各地で頻発した顕著現象の要因について、地球温暖化、エルニーニョ・南方振動や十年規模変動等の海洋変動、熱帯・中高緯度の大気循環場のほか、季節スケールでの予測可能性も含めた幅広い観点から議論を深めました。
研究会の詳細および講演については下記のとおりです。
記
主催:長期予報研究連絡会(代表 中村 尚)
日時:2024年1月19日(金)14時00分~18時00分
場所:Web会議
事務局:気象庁気候情報課 竹村 和人、中村 哲
プログラム・要旨(pdf)
開会挨拶 中村 尚(代表)
座長:竹村 和人(気象庁気候情報課)
1. 2023年平均場の特徴
竹村 和人(気象庁気候情報課) 拡張要旨(pdf)
2. 2023年夏の北日本近海の記録的に高い海水温と大気への影響
佐藤 大卓(気象庁気候情報課) 拡張要旨(pdf)
3. 2023年秋の中高緯度の大気海洋相互作用について
中村 哲(気象庁気候情報課) 拡張要旨(pdf)
4. 沖縄近海を北西進、東進、北進した2023年台風第6号について
楳田 貴郁(気象庁気候情報課) 拡張要旨(pdf)
5. 熱帯-中高緯度共変動に伴う夏季北西太平洋における北東冷気流
倉持将也(筑波大学理工情報生命学術院)、植田宏昭 拡張要旨(pdf)
~ 休憩 ~
座長:中村 哲(気象庁気候情報課)
6. 熱帯・亜熱帯の対流活動を指標とした季節予報ガイダンスによる2023年夏の予測精度評価
小越久美(日本気象協会)、鈴木はるか 拡張要旨(pdf)
7. 2023年夏までの40年間の世界の陸域観測点の気温上昇率
内山常雄(日本気象予報士会) 拡張要旨(pdf)
8. 2023年夏季日本の極端高温イベントアトリビューション(EA)
高橋千陽(気象研究所) 拡張要旨(pdf)
9. 線状降水帯の将来変化と2023年のイベントアトリビューション
渡邉俊一(気象研究所) 拡張要旨(pdf)
10. 冷夏はもう起きない?ー北極振動変調と連動した気候レジームシフトー
立花義裕(三重大学)
閉会挨拶 中村 尚(代表)