京都大学生存圏研究所「ミッション専攻研究員」の公募
京都大学生存圏研究所では、下記の要領にしたがって、ミッション専
攻研究員を公募します。
本研究所は、人類の生存に必要な領域と空間、すなわち人間生活圏、
森林圏、大気圏、および宇宙空間圏を「生存圏」としてグローバルにと
らえ、その「科学的診断と技術的治療」に関する革新的学際領域の開拓
と発展を図ることを目指して、京都大学木質科学研究所と宙空電波科学
研究センターが再編・統合されて平成16年4月1日に設立されました。
ミッション専攻研究員とは、研究所の生存圏学際萌芽研究センターあ
るいは開放型研究推進部に所属し、生存圏科学の創成を目指した4つの
ミッションに係わるプロジェクトの研究に専念いただく若手研究者のこ
とです。
以下、人間生活圏から森林圏、大気圏、宇宙空間圏に至る4圏を融合
させた生存圏学際新領域開拓のための4つのミッションについて記しま
す。
ミッション1: 環境計測・地球再生
地球大気の観測とその技術、木質遺伝子生化学研究、木質資源の有効利
用などの研究を深化させて、生存圏環境の現状と変動に関する認識を深
めるとともに、環境を保全しつつ持続的に木質資源を蓄積・利活用する
システムの基盤の構築をめざすミッションです。
ミッション2: 太陽エネルギー変換・利用
宇宙太陽発電所の研究、木質バイオマスのエネルギー・化学資源変換の
研究を進展させ、化石資源の消費量を減らし太陽輻射およびバイオマス
エネルギーを利用した再生産可能なエネルギー変換利用による持続的な
社会の構築をめざすミッションです。
ミッション3: 宇宙環境・利用
宇宙空間プラズマの研究を発展させ、地球周辺の宇宙空間の環境の探査
とその探査技術の開発および宇宙自然環境・飛翔体環境の定量解析、さ
らにこれらの環境下の木質素材の開発利用などの研究で宇宙空間を21
世紀の人類の新たな生活圏に拡大していく研究基盤の構築をめざすミッ
ションです。
ミッション4: 循環型資源・材料開発
生物資源のなかでも再生産可能かつ生産量の多い木質資源に関する研究
を深化・発展させ、生産、加工・利用、廃棄・再利用に至る各段階での
低環境負荷型要素技術開発を行って、持続的循環型社会を実現するため
の木質資源の循環システムの構築をめざすミッションです。
詳しくは、生存圏研究所のホームページ
を参照ください。
記
京都大学生存圏研究所 ミッション専攻研究員の公募要領
募集人員:ミッション専攻研究員 5名程度(平成17年4月1日採用)
募集期間:平成17年1月7日〜平成17年2月21日
応募資格:採用年度の4月1日、博士の学位を取得した者又は博士の学
位取得が確実な者。他に常勤の職等に就いていない者。
任期:平成17年4月1日〜平成18年3月31日まで(任期は、原則
として、平成18年3月末日までですが、ポストが確保された場合、研究
成果を審査の上、再任が可能です)
応募書類:
(ア) 履歴書:応募者氏名、生年月日、年齢、学歴、職歴、メールアドレス等
(イ) 専門分野、関連ミッション、(提案)プロジェクト
(ウ) 研究業績リスト(原著論文、著書、特許、その他)および主要
論文の別刷またはコピー3編以内
(エ) これまでの研究活動(2000字程度)
(オ) 研究の抱負(1000字程度)
(カ) 研究の計画(具体的に記入してください。4000字程度)
(キ) 応募者の研究、人物を照会できる方(2名)の氏名および連絡先
応募書類の提出先:
〒611-0011 京都府宇治市五ヶ庄 京都大学生存圏研究所担当事務
(封筒の表に「ミッション専攻研究員応募書類在中」と朱書きし、郵送
の場合は簡易書留にすること)
問い合わせ先:開放型研究推進部 津田敏隆 tsuda@rish.kyoto-u.ac.jp
生存圏学際萌芽研究センター 川井秀一 skawai@rish.kyoto-u.ac.jp
待遇:
(ア) 身分 時間雇用職員、採用時名称 非常勤講師
(イ) 給与 ミッション専攻研究員(月額30万円程度)
(ウ) 通勤手当支給