【講演題目・概要】 |
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1日目 |
「海・ITCZ・昨年の日本上陸コースについて」 |
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大阪管区気象台技術部気候・調査課 予報官 宮北 吉美 |
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2004年は台風の襲来が多く、日本への上陸数はこれまでの記録を4個も上回る過去最多の10個となった。
このことに関して、熱帯付近の海面水温、熱帯収束帯の状況、台風の発生場所、上陸コース等について、いつもの年と昨年の違いなどについて述べる。 |
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「台風の構造」 |
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京大防災研流域災害研究センター 助教授 林 泰一 |
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台風は気象現象のなかでもっとも激しい現象のひとつである。台風の構造は、中心に気圧の低い眼があって、そのすぐ外側に壁雲が発達しているという大きな構造に加えて、この台風の眼から少し離れたところに発生する気圧の凹みである
pressure dip、眼のなかで発生しては消えていくメソ渦、2重の眼の構造など、メソスケールの内部構造が見いだされてきた。このような台風に関する最近の話題について述べる。さらに、2004年に、日本には観測史上最多の台風が上陸し、各地で災害が発生した。その実態についても述べる。
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2日目 |
「高潮・高波」 |
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京大防災研気象水象災害研究部門 助教授 間瀬 肇 |
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沿岸域の災害軽減対策にあたっては、高潮・高波の予報や追算が大切である。この予報や追算に用いられる数値解析と技術について述べる。また、高潮や高波の発生要因、数値計算の基礎となる方程式、予報の方法、台風による海岸災害の実態、数値モデルを用いた広島における浸水解析例、アメリカNOAAの気象データを用いた波浪解析例を示す。 |
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「実習:台風接近時の予報作成」 |
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大阪管区気象台技術部予報課 調査官 高橋 清和 |
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予報を作成をするには、解析技術の腕をあげることが必要である。
講座では、まずはじめに予報を作成するための資料の説明を行う。
その上で、昨年の台風第??号接近時の数値予報資料の解析を
実際に行い、大気の構造をイメージする。
そして予報を作る。 |
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