日本気象学会 2003年度春季大会
会期 :2003年5月21日(水)〜24日(土)
会場 :つくば国際会議場(エポカルつくば:茨城県つくば市竹園2-20-3)
大会実行委員会担当機関:筑波大学地球科学系,国立環境研究所,産業技術総合研究所,農業環境技術研究所,防災科学技術研究所
大会実行委員長 :木村富士男
当日の会場への連絡先:大会実行委員会事務局(つくば国際会議場小会議室404)
TEL・FAX : 029-861-0602(直通)
※会場に関する詳細についてはhttp://www.epochal.or.jp/を参照して下さい)
大会行事予定
A会場 |
B会場 |
C会場 |
D会場 |
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5月21日 (水) |
09:30〜 11:00 |
物質循環I ( 8, A101〜A108) |
降水システムI ( 7, B101〜B107) |
中高緯度大気 ( 8, C101〜C108) |
梅雨 ( 8, D101〜D108) |
11:10〜 12:30 |
ポスター・セッション(A,B会場で概要紹介後,ポスター会場で講演) A会場( 35, P101〜P135) B会場( 36, P136〜P171) |
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13:30〜 17:00 |
専門分科会 「大気境界層研究の現状と将来展望」 ( 5, A151〜A155) ( 28, P237〜P264) |
専門分科会 「力学を介しての横断的理解」 ( 13, B151〜B163) |
専門分科会 「雲微物理特性と放射収支」 ( 12, C151〜C162) ( 5, P265〜P271) |
専門分科会 「歴史的海上気象観測資料(神戸コレクション)のデジタル化と研究の展望」 ( 15, D151〜D165) |
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5月22日 (木) |
09:15〜 10:30 |
気候システムI ( 6, A201〜A206) |
物質循環II ( 6,B201〜B206) |
熱帯大気I ( 7,C201〜C207) |
地域環境 ( 7,D201〜D207) |
10:40〜 12:00 |
ポスター・セッション(A,B会場で概要紹介後,ポスター会場で講演) A会場( 23, P201〜P223) B会場(13, P224〜P236) |
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13:00〜 14:10 |
総会 |
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14:20〜 15:30 |
東アジア気象学会交流会 |
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15:45〜 17:30 |
学会賞・藤原賞受賞記念講演 |
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18:00〜 20:00 |
懇親会 |
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5月23日 (金) |
09:15〜 11:30 |
気候システムII (11,A301〜A311) |
降水システムII (10,B301〜B310) |
熱帯大気II (12,C301〜C312) |
大気力学・中層大気 (10,D301〜D310) |
11:40〜 13:00 |
ポスター・セッション(A,B会場で概要紹介後,ポスター会場で講演) A会場(35, P301〜P335) B会場(36, P336〜P371) |
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14:00〜 17:00 |
シンポジウム「ヒートアイランド ─熱帯夜の熱収支─」 |
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5月24日 (土) |
09:15〜 11:00 |
物質循環III ( 9,A401〜A409) |
気象予報 ( 9,B401〜B409) |
大気境界層 ( 7,C401〜C407) |
降雪 ( 9,D401〜D409) |
11:10〜 12:30 |
ポスター・セッション(A,B会場で概要紹介後,ポスター会場で講演) A会場(35, P401〜P435) B会場(36, P436〜P471) |
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13:30〜17:00 |
専門分科会 ( 15, A451〜A465) 「北極振動と中高緯度大気循環」 |
専門分科会 ( 5, B451〜B455) 「熱帯アジアモンスーンオンセットのメカニズム理解に向けて」 |
専門分科会 ( 5, C451〜C455 ) 「気象予報士としての仕事と社会貢献」 |
発表件数:488件(専門分科会70, 口頭発表134,ポスター284)
大会参加費:郵便振替による前納の場合 一般会員 3,000円,学生会員 2,000円;
当日受付の場合は 一般会員 4,000円,学生会員 3,000円,非会員 4,000円.
ただし,自費で最終日(5月24日)にだけ参加する方については ,会員・非会員とも2,000円とします(この場合,前納はできません.当日受付にてお払い下さい).
懇親会費 :郵便振替による前納の場合 一般会員 5,000円,学生会員 4,500円;
当日払いの場合は 一般会員 5,500円,学生会員 5,000円,非会員 5,500円.
大会当日は混雑しますので,極力前納されるようお願いしますなお郵便振替用紙は「天気」2002年12月号の末尾に挿入されたものを使い,5月8日(木)までに振り込んで下さい.
当大会予稿集に掲載された研究発表の文章・図表を複製あるいは翻訳して利用する場合には,日本気象学会の文書による.利用許諾を得た上で出所明示して利用しなければなりません.ただし著作者自身による利用の場合は,利用許諾の申請は不要です.
本プログラムの記載内容に関する問い合わせは,〒305-0052茨城県つくば市長峰1-1気象研究所予報研究部内 講演企画委員会(e-mail:org-msj@mri-jma.go.jp)まで .
講演の方法
専門分科会
・持ち時間は各分科会毎に決められています.詳細は各分科会のプログラムをご覧下さい.
一般口頭発表
・持ち時間は10分(講演8分・質疑2分)です.
ポスター発表
・各口頭会場で概要紹介(1件30秒以内)の後,ポスター会場で講演を行います.
・講演者はポスターに表題と著者名を明記して下さい.
・ポスター発表の一人当たり使用可能面積は,幅1.0m×高さ2.1mとなっています.
・ポスターの掲示にあたって鋲,ピンが使用できるが,糊,テープ等は使用できません.必要な鋲,ピンは各自で用意して下さい.
・ポスターの掲示可能時間は以下のとおりです.
−一,二日目の発表者は5月21日09:15−22日17:00
−三,四日目の発表者は5月23日09:15−24日17:00
機器の使用について
●専門分科会・一般口頭発表
・OHPとPCプロジェクターが使用できます.
・PCプロジェクターを使用する際は予め以下の点をご了承ください.
−PCプロジェクターの使用を希望する場合は,必ず当該セッション開始前の休憩時間に,当該会場で会場係へその旨を申し出て下さい.
−パソコンは各自で準備して下さい.会場にはプロジェクターおよび接続ケーブルのみを準備します.
−セッション開始前の休憩時間などを利用して,必ず接続の確認を行っておいて下さい.また接続が不安な場合は,開始前に会場係に申し出て下さい.
−突然の故障や接続の際のトラブルが発生した場合,座長の判断で,発表順を繰り下げたりOHPによる発表に切り替えさせて頂くことがあります.このため,最低限の発表が出来るだけのOHPシートも用意しておいて下さい.
●ポスター発表
・概要紹介はOHPのみ使用できます.
・ポスター会場での機器の使用は講演申し込み時に申し出ていたもの以外は原則として認められません.
総 会
日時:大会第2日(5月22日)13:00〜14:10
会場:つくば国際会議場大ホール
議事次第:
1 .開会の辞
2 .議長選出
3 .理事長挨拶
4 .学会賞授与
5 .藤原賞授与
6 .2002年度事業報告
7 .2002年度会計報告
8 .2002年度監査報告
9 .2003年度日本気象学会総会議案
10.2003年度事業計画案
11.2003年度予算案の審議
12.議長解任
東アジア気象学会交流会
日時:大会第2日(5月22日)14:20〜15:30
会場:つくば国際会議場大ホール
司会:住 明正(東京大学気候システム研究センター)
趣旨
東アジアに位置する日本・韓国・中国は,同じような気象現象にさらされ,また,興味や関心も似たようなものがあります.最近では,日中,日韓などの研究交流は盛んに行われるようになってきました.さらに,このような交流を気象学会のレヴェルでも進めたらどうかという提案が,故文プサン大学教授,韓国気象庁長官からなされました.気象学会国際交流委員会では,韓国気象学会,中国気象学会との協議を進めてきましたが,年に1回,それぞれの学会の代表が持ちまわりで総会を訪問し,それぞれの学会の最近の状況を伝えたり,最新の成果を発表することで,交流を進めていこうという合意がなされました.
その最初の試みとして,2003年度春季大会に東アジア気象学会交流会を持つことになりました.会員の皆さんのご参加をお願いいたします.
講演
講師:Prof. Jong-Ghap Jhun(韓国気象学会長,ソウル大学教授)
題目:Introduction to New East-Asian Monsoon Indices
講師:Prof. In-Sik Kang(ソウル大学教授)
題目:A Fast Pacific Ocean Basin Mode and ENSO predictability
追記:昨年来中国で流行しているSARSの影響により,当初予定していました中国気象学会代表の参加がキャンセルとなりました.このため講師と講演題目が予稿集掲載のものから一部変更になっていますのでご注意ください.
シンポジウム 「ヒートアイランド −熱帯夜の熱収支−」
日時:大会第3日(5月23日)14:00〜17:00
会場:つくば国際会議場大ホール
司会:木村富士男(筑波大学地球科学系)
趣旨
毎年夏になるとヒートアイランドに関連する話題が報道されることが多くなりました.暑い日が続くと,暑さに関係した話題がうけるのでしょう.また地球温暖化問題とも関連があると思われます.さらに最近では都市の気温だけでなく,雷雨や豪雨との関連についても社会的関心が向けられています.ヒートアイランドに関する研究は気象学や地理学だけでなく,建築土木造園といった工学系でも極めて盛んであり,省エネルギーや二酸化炭素の排出とも絡めて,学際的な研究が進めらています.建築素材の熱特性などのミクロな視点から,地球温暖化との関連などのマクロな視点まで,実に多様な都市気象に関連する研究分野の中から,都市規模の現象に着目した話題を集めて討論します.都市規模の現象では気象学の果たす役割がとくに大きいと思われます.なかでも,過去の研究ではなかなか定量的にとらえることができなかった夜間の都市の熱収支について,最新の知見をふまえて議論したいと思います.都市には人類の抱える環境問題が凝縮されています.これらの議論を通して,環境問題一般に果たすべき気象学の役割についても思いをめぐらせてはいかがでしょうか.
基調講演
1) 「気象学からみたヒートアイランド」 講演:近藤裕昭(産業技術総合研究所) コメント:鬼頭昭雄(気象研究所)
2) 「都市気象モデルからみた熱帯夜の形成機構」 講演:日下博幸(電力中央研究所)・木村富士男(筑波大学) コメント:大橋唯太(産業技術総合研究所)
3) 「観測から見た熱帯夜の形成機構」 講演:菅原広史(防衛大学校) コメント:神田学(東京工業大学)
4) 「ヒートアイランドが降水現象におよぼす影響」 講演:藤部文昭(気象研究所) コメント:小林文明(防衛大学校)
5) 「ヒートアイランド研究の今後と政策へのかかわり」 講演:三上岳彦(東京都立大学)
※タイトルは全て仮題です
総合討論
研究会のお知らせ
大会期間中とその前後に以下の研究会が予定されています.興味のある方はご自由にご参加下さい.
第21回メソ気象研究会
日時:2003年5月20日(火) (大会前日) 14:00〜
場所:気象研究所講堂(茨城県つくば市長峰1-1)
テーマ:「メソ気象研究における地球シミュレータの意義」
世話人:吉崎正憲(気象研),坪木和久(名大地球水循環),小倉義光(東大海洋研)
コンビーナー:中村 尚(東大理/地球フロンティア)
プログラム(暫定):
・中村 尚(東大理/地球フロンティア) :趣旨説明(THORPEXの意義も含む,10分)
・大淵 済(地球シミュレータ):ESとAFESの概要説明(15分)
・吉岡真由美(地球シミュレータ):AFESでシミュレートされた台風 (20分)
・榎本 剛(地球フロンティア):AFESでシミュレートされた梅雨前線 (20分)
・高谷康太郎(地球フロンティア):AFESでシミュレートされた温帯低気圧と寒冷渦(20分)
・室井ちあし・永戸久喜(気象研):全球メソ解像モデルと雲解像領域モデルのネスティング(20分)
・河谷芳雄(東大気候システム):CCSR/NIES AGCMでシミュレートされた梅雨前線と重力波 (20分)
なお,表記された時間は目安の講演時間です.また主旨説明を除く全ての講演の後には数分の質疑応答の時間を設け,更には最後に総合討論の時間をもうける予定です.
用語説明:
AFES: Atmospheric general circulation model For Earth Simulator (地球シミュレータによる大気大循環モデル)
AGCM: Atmospheric General Circulation Model (大気大循環モデル)
CCSR: Center for Climate System Research(東京大学気候システム研究センター)
ES: Earth Simulator (地球シミュレータ)
NIES: National Institutes for Environmental Studies(国立環境研究所)
THORPEX: THe Observing-system Research and Predictability EXperiment
第4回気象庁モデルフォーラム
日時:2003年5月20日(火) (大会前日) 17:30〜19:15(メソ気象研究会の後)
場所:気象研究所講堂(茨城県つくば市長峰1-1)
詳細は http://pfi.kishou.go.jp/open/mdlfrm.htm をご参照ください.
オゾン研究連絡会
日時:2003年5月21日(水) セッション終了後から2時間以内
場所:つくば国際会議場 小会議室405(大会D会場)
内容:「日本と欧米の衛星搭載大気組成観測センサの状況」
I) ILAS-II観測の速報
講演者:横田達也(環境研) 「リトリーバルアルゴリズムについて」
講演者:中島英彰(環境研) 「初期結果について」
II) EGS-AGU-EUG Joint Assemblyからの報告
講演者:笠井康子(通総研), 杉田考史(環境研) 「Odin (OSIRIS, SMR), SAGE-III, Envisat (GOMOS, MIPAS, SCIAMACHY)の観測結果」
世話人:笠井康子(通総研),川上修司, 河本望(NASDA/ EORC), 杉田考史(環境研), 村田功(東北大)
連絡先:村田功(東北大) TEL: 022-217-5776, FAX: 022-217-5775, E-mail: murata@pat.geophys.tohoku.ac.jp
極域・寒冷域研究連絡会
日時:2003年5月23日(金)17:15〜2時間程度
場所:つくば国際会議場(大会会場) 小会議室303 (3F)
話題:
1. 43次隊(第VI期)越冬報告
−ラジオゾンデ集中観測・オゾンゾンデ比較観測について− 吉識宗佳(京大)
2. 最近の南極観測隊の成果より
--第V期(1997-2001)を中心として--
「『南極大気・物質循環観測計画』のねらいと今後の課題」 山内 恭(極地研)
「ドームふじ−昭和エアロゾル変動と物質循環場」 林 政彦(福岡大)
「ドームふじ基地からみた南極氷床上の大気循環と水の輸送」 平沢尚彦(極地研)
「カタバ風帯の大気構造---航空機観測から」 和田 誠(極地研)
「昭和基地における大気微量成分観測」 森本真司(極地研)
今回は,南極に関する話題の特集です.実際に南極観測に携わった方々から,最新の成果を紹介して頂きます.前半は,先の冬の43次隊(第VI期)の越冬報告です.後半は,5名の方々に,第V期 (1997-2001)南極観測隊の成果を中心に報告をして頂きます.
代表 :木村龍治(東大海洋研)
世話人:平沢尚彦(極地研),中村 尚(東大理),浮田甚郎(米国航空宇宙局),高田久美子(地球フロンティア),阿部彩子(東大気候システム),佐藤 薫(極地研),本田明治(地球フロンティア),齋藤冬樹(東大気候システム),高谷康太郎(地球フロンティア)
問い合わせ先: 高谷康太郎 (地球フロンティア) TEL: 045-778-5526, FAX: 045-778-5707, E-mail: takaya@jamstec.go.jp
秋季大会の予告
2003年度秋季大会は,2003年10月15日(水)〜17日(金)に宮城県民会館・勾当台会館(仙台市)で開催される予定です.