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このページは、
日本気象学会ホームページ管理者グループの責任において、
IUGG2003事務局発行のパンフレットの内容をhtml化し、
そのままお伝えするものです。
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地球は今、環境への人為的影響が顕在化するという未曾有の時期に突入しています。 人類は人口問題、資源問題、温暖化問題、災害問題など多くの重大な問題を世界に突き付けています。 現代の地球・環境・生命に関わる科学の果たすべき役割は極めて大きいと言わざるを得ません。
これらの問題に挑戦するためには、 真に学際的なシステム科学的アプローチを取る必要があります。 数十年来の学問体型の敷居を超えて協力すべき時です。 産官学の密接な協力も必要です。 その共通認識を高めるため、また実行に移すために、 2003年IUGG総会は、国境・学問の壁を超えて「地球の状態」の評価を開始します。
今回のIUGG総会では、 地球と宇宙空間の物理、化学、数学的研究並びに国際的協力を必要とする研究の促進なども目的としています。 これらは、人類共通の課題である地球環境・気候変動、 石油/鉱物/水等の資源・エネルギー、 地震・火山噴火・津波・台風・洪水・豪雨などの自然災害問題など、 社会活動とも密接に関わっており、 国際社会の中でこれらの問題への積極的な取り組みに大きな期待を寄せられている日本にとって、 今回の大会を通して国際的な情報・意見交換を行うことは、 研究者のみならず技術者や企業活動に関わる方々にとっても大きなチャンスであると確信します。
皆様の御理解と御支援をお願い申し上げます。
第23回 国際測地学・地球物理学連合総会
組織委員会 委員長 上田 誠也
IUGGは1919年に設立された国際的、学際的、網羅的な非営利組織で、 地球・惑星科学研究及びその国際的な発展の促進を目的とする国際学術団体です。 その研究領域は、地球の形、地球重磁力場の性質、地球のダイナミクス、 地球内部構造・組成・テクトニクス、マグマ形成、火山・岩石学、 雪氷を含む水文学、海洋物理・化学、大気圏・電離圏・磁気圏と太陽-地球相互作用、 そして比較惑星学と、極めて多岐にわたっています。 また人工衛星や高緯度観測による研究も奨励しています。
現在76ヵ国が加盟、傘下に7つの学会(測地学、地震学・地球内部物理学、 火山学・地球内部化学、地球電磁気学・超高層物理学、気象学大気化学、 水文科学、海洋物理科学)を擁しています。 また、我が国におけるIUGGの対応組織は、 日本学術会議地球物理学研究連絡委員会であり、この下に、 日本測地学会、日本地震学会、日本火山学会、 日本気象学会、地球電磁気・地球惑星圏学会、水文・水資源学会、 日本水文科学会、日本雪氷学会、日本海洋学会、日本惑星科学会、 日本陸水学会、土木学会、日本地下水学会、日本温泉科学会、 砂防学会、日本地球化学会が結集して緊密な連絡を取っています。
IUGG総会は1922年に第1回がローマで開催されて以来、4年に1回、 世界各地で開催されており、 最近ではボールダー(米国コロラド州、1995年)、 バーミンガム(英国、1999年)で行われました。 このたび、 第23回の総会がアジアではじめて日本(札幌市)で開催されることが正式に決定され、 組織委員会が中心となって準備を進めています。
開催地 | 開催年 | 参加者数 | (内日本人) | |
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第1回 | ローマ | 1922年 | ||
第19回 | バンクーバー | 1987年 | 3939 | 240 |
第20回 | ウイーン | 1991年 | 4331 | 250 |
第21回 | ボールダー | 1995年 | 4481 | 269 |
第22回 | バーミンガム | 1999年 | 4052 | 411 |
第23回 | 札幌 | 2003年 | 5000(見込み) | 2500(見込み) |
本総会では、 各学会固有のセッションに加えて約60ものジョイントが予定されています。 特に学際的な統一テーマに沿うものとして、以下のセッションが提案されています:
2003年IUGG総会は札幌市の大通り公園に近い、4会場 (ホテルロイトン札幌、北海道厚生年金会館、札幌市教育文化会館、札幌メディアパーク) で開催されます。 これらはすべて徒歩5分以内で移動できます。
IUGG総会の開催中、 会場内ではセッションと平行して企業や各種団体による展示が実施されます。 地球科学に関する各種測定・調査機器の展示、 図書や地図・CD-ROMなどの即売も行われます。 研究者と技術者の交流の場ともなり、 今後の技術開発の動向を知る上でのよい機会となります。
2003年IUGG総会では、研究者による最先端の成果の発表だけでなく、 一般の方々への講演会も開催されます。 さらにグラント制度により、 海外の若手および途上国研究者への参加費用補助を行います。
2003年IUGG総会の会期中およびその前後に巡検が予定されています。 北海道から九州、フィリピンの火山見学、 そして奥尻島の津波災害などの見学を行うものもあります。
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本総会の開催資金は、下の図に示すように、 参加者の登録料と国や地方自治体からの補助、及び寄付により賄う予定です。 皆様の御理解と御協力を重ねてお願い申し上げます。
開催期間: | 2003(平成15)年6月30日〜7月11日 |
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開催地: | 札幌市(ロイトン札幌、厚生年金会館、札幌市教育文化会館、札幌メディアパーク) |
主催: | 日本学術会議、 日本測地学会、(社)日本地震学会、日本火山学会、 (社)日本気象学会、地球電磁気・地球惑星圏学会、水文・水資源学会、 日本水文科学会、(社)日本雪氷学会、日本海洋学会、日本惑星科学会、 日本陸水学会、(社)土木学会、日本地下水学会、日本温泉科学会、 (社)砂防学会、日本地球化学会 |
後援: | 文部科学省、経済産業省、国土交通省、環境省、札幌市、北海道(以上予定)、 経済団体連合会、海洋科学技術センター |
協力: | 国際観光振興会 |
会議使用言語: | 英語、フランス語 |
参加予定者: | 国外 2500人(同伴者250人)、国内 2500人 (同伴者250人) 計 5000人(同伴者500人) |
午前 | 午後 | 夜 | |
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6月30日(月) | 参加登録、総合講演 オーラル/ポスター |
オーラル/ポスター | |
7月1日(火) | 総合講演 オーラル/ポスター |
総合講演 オーラル/ポスター |
委員会 |
7月2日(水) | 歓迎式典 | ||
7月3日(木)- 7月5日(土) |
委員会 | ||
7月7日(月)- 7月10日(木) |
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7月11日(金) | 総合講演 オーラル/ポスター 閉会式 |
総合講演 オーラル/ポスター |
アルバニア/ アルジェリア/ アルゼンチン/ アルメニア/ オーストラリア/ オーストリア/ ベルギー/ ブラジル/ ブルガリア/ カナダ/ チリ/ 中国/ コロンビア/ クロアチア/ チェコ/ デンマーク/ エジプト/ エストニア/ フィンランド/ フランス/ グルジア/ ドイツ/ ギリシャ/ ハンガリー/ アイスランド/ インド/ インドネシア/ イラン/ アイルランド/ イスラエル/ イタリア/ 日本/ ヨルダン/ 韓国/ レバノン/ ルクセンブルグ/ マレーシア/ メキシコ/ モナコ/ モロッコ/ モザンビーク/ ミャンマー/ オランダ/ ニュージーランド/ ナイジェリア/ ノルウェー/ パキスタン/ ペルー/ フィリピン/ ポーランド/ ポルトガル/ ルーマニア/ ロシア/ スロバキア/ スロベニア/ 南アフリカ/ スペイン/ スウェーデン/ スイス/ 台湾/ タイ/ トルコ/ 連合王国/ アメリカ合衆国/ ベネズエラ/ ベトナム/ ユーゴスラビア
委員長 | 上田誠也 | 東海大学海洋学部 | 教授 |
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副委員長 | 上出洋介 | 名古屋大学太陽地球環境研究所 | 所長 |
総務幹事 | 末広 潔 | 海洋科学技術センター深海研究部 | 部長 |
総務部会長 | 木下正高 | 海洋科学技術センター深海研究部 | 研究副主幹 |
財務部会長 | 伊藤久男 | 産業技術総合研究所 | 主任研究官 |
エクスカーション部会長 | 宇井忠秀 | 北海道大学大学院理学研究科 | 教授 |
広報部会長 | 歌田久司 | 東京大学地震研究所 | 教授 |
行事部会長 | 笠原 稔 | 北海道大学大学院理学研究科 | 教授 |
展示部会長 | 椎葉充晴 | 京都大学大学院工学研究科 | 教授 |
情報部会長 | 住 明正 | 東京大学気候システム研究センター | センター長 |
登録部会長 | 日比谷紀之 | 東京大学大学院理学系研究科 | 教授 |
プログラム部会長 | James Mori | 京都大学防災研究所 | 教授 |
会場部会長 | 渡部重十 | 北海道大学大学院理学研究科 | 教授 |
アウトリーチ | 佐々木嘉三 | 岐阜大学教育学部 | 学部長 |
監事 | 下鶴大輔 | 東京大学 | 名誉教授 |
監事 | 浅井冨雄 | 東京大学 | 名誉教授 |