2005年度秋季大会の告示

 

English version

1. 期日: 2005年11月20日(日)〜22日(火)

2. 会場: 神戸大学六甲台地区(神戸市灘区六甲台町1-1)

3. 研究発表

 口頭またはポスターによる. 口頭発表は4会場に分かれて行う.

 講演申込方法については「講演申込要領」(下記)参照.

4. シンポジウム

 大会第2日(11月21日)に開催予定.テーマは「大規模観測プロジェクトは気象学に何をもたらすか」(予定).

5. 大会参加費,懇親会費

 郵便振込による前納(会員のみ)または当日受付による.特に懇親会については,大会当日は受付の混雑が予想されることや,前もって参加者数を把握し円滑な事前準備ができるよう会員の方は極力前納するようお願いします.

 金額は以下の通り.

 大会参加費:

       一般会員 学生会員  会員外

   前納  2,000円  1,000円  ------

   当日払 3,000円  2,000円  3,000円

 懇親会費:

      一般会員 学生会員  会員外

   前納  4,500円  2,500円  ------

   当日払 5,500円  3,000円  5,500円

 なお懇親会は大会第2日(11月21日)夕刻に開催予定.


講演申込要領

1. 発表の種類

 講演方法には,口頭発表(スペシャル・セッションを含む)とポスター発表の2種類がある.

2. 発表件数の制限

 口頭発表(スペシャル・セッションを含む)・ポスター発表を合わせて,1講演者について異なるテーマのもの2件以内とする. この制限に抵触する申込があった場合には,講演企画委員会が適切に処置する.

3.ポスター発表から口頭発表への振り替えについて

 会場の広さやポスターパネル数の制約により,掲示可能なポスター数には上限がある(今大会については一度に60件のポスターが掲示可能).このため,この上限を超える数の申込があった場合には,ポスターに申込まれたものの一部を口頭発表に振り替える.このために,口頭発表へ変更しても良いかどうかについての選択欄を申込用紙に設ける.「変更可」とあるものからランダムに口頭発表に振り替え,それでもあふれる場合は,それ以外のものからもランダムに振り替えを行う.

4.スペシャル・セッションの扱い

 スペシャル・セッション(詳細は「スペシャル・セッションのご案内」参照)に申し込まれた発表については,世話人が予稿を審査し,スペシャル・セッションでの発表を認めるかどうかを判断する.発表方法は口頭発表に準ずるが,世話人の判断により,講演持ち時間について若干の変更があり得る.

 スペシャル・セッションに申し込まれた発表が,世話人によってスペシャル・セッションに適さないと判断された場合には,一般の口頭発表に振り替える.

5. 申込方法

(1) 「天気」6月号末の申込用紙に記入し,予稿集原稿を添えて講演企画委員会に送付する.

  〒305-0052 つくば市長峰1-1 気象研究所 予報研究部内 講演企画委員会(永戸久喜)

  スペシャル・セッションに申し込む場合は,上記に加えて,下記宛先へ申込用紙と予稿集原稿のコピーを送付する.

  1) 2004年暑夏の原因を探る

    〒305-0052 つくば市長峰1-1気象研究所 気候研究部 楠 昌司

  2) 高所山岳を利用した大気科学の展望:富士山頂を観測拠点に

    〒270-0198 流山市駒木474 江戸川大学 社会学部 土器屋由紀子

  3) 力学・化学・放射過程を通した太陽活動の地球大気に及ぼす影響

    〒812-8581 福岡市東区箱崎6-10-1九州大学大学院 理学研究院 地球惑星科学部門  廣岡俊彦

 

(2) 申込期限: 2005年8月30日(火)必着.ただしスペシャル・セッションは2005年8月23日(火)必着.

 

6.その他

(1) 最近,講演申込用紙に書かれたタイトルや著者名が予稿集原稿に書かれたものと異なる申込が多く,講演予稿集編集作業に支障をきたしています.講演申込用紙記入の際には上記の点に十分にご注意下さい.

(2) 申込まれた予稿の内容が,(ア)気象学とは全く無関係である,(イ)極めて非合理的・非論理的である,(ウ)他者を誹謗中傷する部分がある,等の理由により,講演を認めることが適当でないと講演企画委員会が判断した場合には,講演を認めないことがあります.

(3)大会プログラムは「天気」10月号及び日本気象学会のホームページ(http://www.metsoc.or.jp/)に掲載されます.ホームページへの掲載は締切から約2週間後までに行われる予定ですので,講演申込者は申込が受理されているかどうかなどの確認に利用して下さい.

 


講演の方法

1. 口頭発表は,全て同一の講演時間とする.1件あたりの講演時間は,口頭発表に使用可能な時間の総計を申込件数で割ったものを目安として講演企画委員会が決定する.決定した講演時間は大会プログラムに記載する.

2. スペシャル・セッションにおける発表方法は口頭発表に準ずるが,世話人の判断により,講演持ち時間について若干の変更があり得る.

3. ポスター・セッションは大会第1日(11月20日)夕方と大会第3日(11月22日)昼前に行う予定である.全体の時間は1時間程度で,この間は口頭発表は休憩とする.

4. ポスターの掲示・撤去は,講演者自身が行う. 掲示にあたって押しピン・テープ類が使用できる.これらは講演者自身で準備すること

5. ポスターには講演題目・講演者名を明記しておくこと.

6. ポスターの掲示板は縦120cm×横90cm程度(A0サイズを縦に貼れる程度)である. なおポスターは大きな紙1枚に書く必要はなく,小さい紙に分けて書いたものを当日並べても良い.

 


講演における機器の使用について

1.口頭発表(スペシャル・セッションを含む)については,いずれもPCプロジェクター及びOHPが使用できるが,それ以外の機器は使用できない.

2.PCプロジェクターとOHPのどちらを使用するかについては,講演申込時に届け出ること(講演申込用紙に記入欄を設けてある).今大会ではPCプロジェクターを口頭発表における標準機器とし,講演申込時に届けがない場合はPCプロジェクターを用いた発表とみなす.このため,あらかじめOHPの使用を希望する場合は講演申込用紙の記入漏れの無いように十分に注意すること

3.PCプロジェクターを使用する場合は,以下の点を予め了承すること.

・パソコンは各自で準備すること.会場にはプロジェクターおよび接続ケーブルのみを準備する.

・セッション開始前の休憩時間などを利用して,必ず接続の確認を行っておくこと.接続に不安がある場合は,その際に会場係に申し出ること.

・突然の故障や接続の際のトラブルが発生した場合,座長の判断で,発表順を繰り下げたりOHPによる発表に切り替えさせることがある.このため,最低限の発表が出来るだけのOHPシートも用意しておくこと.

4.ポスター会場での機器の使用を希望する場合は,機器の名称およびその使用方法を,講演申込用紙の欄外に具体的に記入すること.ただし会場の都合により,その要望が全て受け入れられる保証はない.

5.ポスター発表への申し込みをする場合も,プログラム編成上の都合により口頭発表に変更になった場合を想定して,口頭発表時の使用機器の欄への記入をお願いします.

 


スペシャル・セッションのご案内

 

 スペシャル・セッションは,あるテーマに関心を持つ会員同士が,研究分野の枠を超えて交流する機会を設けるために,1988年から始まったものです.一般の大会発表と同様,会員はどなたでも講演申込できます.

 ただし,プログラム編成の際に世話人の意向を取り入れるため,申込期限が一般講演よりも早くなるとともに,予稿と申込用紙のコピーをスペシャル・セッションの世話人にも送付していただくことになりますので,ご注意願います(申込締切および送付先は「講演申込要領」参照).

 本大会では以下の3件のテーマでスペシャル・セッションが行われます.

 

1) 2004年暑夏の原因を探る

趣旨: 2004年の夏は1994年以来の暑夏となった.暑夏は,日本を含めた東アジア地域の人間社会に大きな影響を及ぼす.従って,まず2004年暑夏の現象を解析し,さらにその原因を解明することが重要である.そのような研究は,数値モデルによる夏の季節予報の精度向上にもつながるであろう.2003年夏に欧州は熱波に見舞われた.この熱波に人間活動による温暖の寄与が認められるという研究結果もある.従って,2004年暑夏に地球温暖化がどの程度寄与しているかという,一般社会の問にも答えなければならない.さらに,地球が温暖化したときに,2004年暑夏のような夏がどの程度増えるかという定量的研究も必要である.

世話人:楠 昌司(気象研究所)

 

2) 高所山岳を利用した大気科学の展望:富士山頂を観測拠点に

趣旨: 大気質量のおよそ70%を占める自由対流圏の観測研究は,主として,航空機を利用するものである.しかし,航空機は好気象条件下でしか利用できず,また,連続観測には適していない.その補完として高所山岳の利用が注目されている.富士山頂は,オゾン濃度の日内変動やエーロゾルの化学成分濃度などから,年間を通して自由対流圏の要件を満たすと考えられている.2004年10月に「非常駐化」された富士山測候所の跡地の有効活用の一環として,「極地高所研究」の拠点とする案が浮上している.気象観測の合間に富士山測候所の協力を得て降水,エーロゾル,微量気体など大気化学観測を続けてきた経験から,施設の利用が非常に有効であり,また,観測研究は長期間続けてこそ意味を持つものであることがわかってきた.そこで,今後の利用形態としてどのような観測が必要になるか.雪氷学,雲物理学,大気電気学,生気象学などの気象学全般にわたる研究を含め,また世界の山岳研究と連携しネットワークを構築することも視野に入れた議論を行うことが急務であると考え,このセッションを計画した.

世話人:岩坂泰信(金沢大学),土器屋由紀子(江戸川大学)

 

3) 力学・化学・放射過程を通した太陽活動の地球大気に及ぼす影響

趣旨: 多様に変化する太陽活動に対する地球大気の応答については,未だ十分明らかとはなっていない点が多い.太陽活動が地球大気に及ぼす影響の解明は,学問的興味のみならず,社会的要請が大きい気候変動予測の観点からも重要な研究テーマであり,国際的にも「太陽地球系の気候と天気(CAWSES)」国際共同研究計画が2004年から5年間の期間にわたり実施されている.これを機会に,本セッションでは,11年周期よりも短い時間スケールの太陽活動変動に伴う,力学・化学・放射過程を通した地球大気の応答に関する理論的,観測的研究の現状,並びに今後の研究計画について,幅広い議論を行う.多くの真摯な研究者の参加を期待したい.

世話人:小寺邦彦(気象研究所),廣岡俊彦(九州大学)

 


講演予稿集原稿の書き方

 

 大会発表を申し込む会員は,以下の要領で予稿集原稿を作成し,「天気」6月号末の申込用紙とともに講演企画委員会へ送付して下さい.

1.原稿枚数:1件1枚

2.用紙:A4判の白紙を使用する.その他の規格の用紙を使用しないこと.

3.記入方法:A4用紙に直接出力するか,別紙に作成した文書・図表を用紙に糊付けする.原稿はダイレクト製版される.

4.図および表:写真や図表には折り目が入らないようにする.階調のある写真や図は,階調度が落ちる場合がある.

5.インク:ワードプロセッサ,手書きの場合とも,墨または濃い黒色インクを使う.黒以外の色のインクや鉛筆を使用しないこと.

6.配置(付図参照):記載範囲は縦250mm×横170mm以内とし,上部には20mmの余白をとる.最上段に標題,その下に著者と所属を書き,本文をその下につける.著者が複数の場合には講演者の左肩に*をつける.標題から本文までの間隔は20〜25mmとする.本文はなるべく2段組(左半分→右半分)にする.

7.著作権:予稿集に掲載された文章および図表の著作権は日本気象学会に帰属する.

8.送付:予稿集原稿を細かくおりたたまないこと(2つ折りは可).送付先・送付期限は「講演申込要領」参照.

 


非会員の大会講演について

 

気象学会会員でない方は原則として大会講演を行うことは出来ません.しかしながら,短期滞在の外国人や他分野の研究者が気象学会において講演を行う場合を考慮して,講演企画委員会では以下の規定を満たすものに限って非会員が大会講演を行うことを認めています.

1. 共著者の中に会員が含まれていれば,非会員の講演を認める.

2. 上記規定を明確にするために,講演申込用紙に講演者の会員番号(非会員は会員である共著者の会員番  号)の記入を義務づける.

 なお,講演企画委員会としてはこれまでと同様,継続的に大会発表を行いたい人には会員になって頂くよう望みます.


研究会活動への支援について

 

  講演企画委員会では,大会期間中またはその直前・直後に会員が自主的に運営する研究会活動に対し,一般の会員が自由に参加できることを条件として,可能な支援をします. 具体的には,大会プログラムへの掲載などが考えられます. 支援を希望する方は,下記の事項を明記の上,講演企画委員会へ申し込んで下さい.

 申込先・申込期限: 大会の一般講演と同じ

 記入事項: 1. 会の名称とテーマ 

      2. 代表者の連絡先 

      3. 希望日時・開催場所 

      4. 予想参加人数 

      5. 希望する支援内容