第28期第14回常任理事会議事録
日 時
1996年1月23日 13時30分〜17時00分
場 所
気象庁内日本気象学会事務室
出席者
松野,関口,礒部,大西,小倉,斉藤,白木,竹内,田中,永田,中村,新田 以上12名
議 事
1.第28期第13回常任理事会議事録の確認
原案どおり承認.
2.各委員会からの報告及び審議
庶務
- 後援名義等使用依頼2件につき,常任理事会として承認.
海洋のデータ同化・夏の学校共催(海洋科学振興財団主催,96年8月,むつ市)
地球環境計測技術に関する国際ワークショップ後援(郵政省主催,96年2月,東京都)
- 日本気象協会から「岡田賞」候補者推薦依頼があった件につき常任理事会として討議.今回は時間的余裕がないため,例年通り見送りとするが,来年度からは部外各賞候補者推薦委員会で他の賞と同様にあらかじめ推薦候補者を選考しておくこととする.
- 気象学会から推薦していた真鍋淑郎会員が「朝日賞」を1月22日に受賞.
- 京都大学防災研究所の大部門化,全国共同研究所化等について気象学会から支持文書を提出していた件につき,同研究所長から,平成8年度予算政府原案に取り入れられたとの礼状が届いた.
会計
- 95年12月の収支状況を報告.会費納入は順調.ここ数年,会員数は増加傾向だが,B会員数が減少しているため,総収入としては減少気味.
天気
- 1月号の内容及び2,3,4月号の予定を報告.
- 学会奨励金受領者に『天気』へ投稿してもらう件につき,担当窓口,投稿欄が明確でないため解説,気象談話室,会員のひろばなど様々なスタンスの記事が寄せられて混乱があるとの指摘があり,常任理事会として討議.担当は『天気』編集部とし,奨励金受領者のための欄を新設し,そこに投稿してもらう方向で『天気』編集部に検討してもらうこととする.
気象集誌
気象研究ノート
- 「気象測器―地上観測」の初稿印刷中.「気象力学の過去・現在・未来」と「地球環境のマイクロ波放射計リモートセンシング」は原稿がほぼ揃った.
教育と普及
- 『教養の気象学』改訂版について,編集小委員会と執筆者の合同会合を12月20日にもった.改訂の基本方針を再確認し,事務的・技術的事項の確認を行った.印税の取り扱いについても学会の他の出版物の場合を参考に基本的考え方を確認した.
- 第30回夏季大学は96年7月31日から3日間,東京大学山上会館で開催予定.テーマは「長期予報とグローバル気象」.常任理事会から,テーマをもう少し一般の人に分かりやすくアトラクティブなものに変更できないかとの指摘があり,委員会で検討してもらうこととする.
パソコン通信
- 12月のアクセス数231回.このうち登録会員が135回.
- 学術情報センターのWWW資源サービスに関連して,気象学会のインターネットのアドレスが必要であるが,当面は無料で同センターの電子メールサービスを利用できそう.
その他
- (小倉理事)最近,気象学術用語の日本語訳についての問い合わせが多い.気象学会として何か考える必要はないか.この件につき常任理事会として討議.文部省の学術用語集の改訂版を出すことも考えられるが,その前に学会としてある程度一般に認められる用語に統一する必要があろうということになり,とりあえず小倉理事が問題点をまとめて『天気』に投稿し,広く会員の意見を求めることとする.
- (里村理事・書面)文部省学術情報センターのWWWホームページの準備状況について報告.ymnet でこの件についての意見募集をしたところ,70件以上のメールが交わされ活発な議論があった.「気象学会の紹介だけでなく,気象関連情報へのアクセスのハブ(入り口)としての機能をもたせる」,「論文は目次だけでなく要旨も掲載」,「将来は電子雑誌の発行を検討すべき」,「英語版も必要で,学生アルバイトの活用を」などの意見が寄せられた.現在検討しているホームページの内容は,学会活動の紹介,定期刊行物の内容紹介,お知らせ,入会案内等.
3.会員の新規加入等について
29名の通常会員と2機関の団体会員としての入会を承認.通常会員11名,団体会員1の退会を報告.
4.電子アクセスに関わるCCCとの権利委託契約について
標記について学協会著作権協議会を仲立ちにした契約の進捗状況について庶務担当理事から報告.気象学会と著作権協議会の間で「電子アクセス権」についての契約を結び,それに基づいて著作権協議会がCCC(Copyright Clearance Center Inc.)との間で契約を交わすこととなる.この件について常任理事会として討議.契約を結ぶことに特に問題はないと思われるが,まだ著作権協議会経由で契約した学会がないことから,もう少し他の学会との間で実績ができてからでも遅くないとの認識に達し,当面の間,契約締結を見送ることとした.
5.1996年度藤原賞について
同賞候補者推薦委員会に5名の推薦があり,1月11日に委員会を開催して審議した結果,このうち2名を候補者として理事長に報告することになった.推薦理由書について最終的な修文を行ったうえ,全理事による投票にかけることとする.
6.第29期役員選挙について
庶務担当理事から立候補届け出状況等について報告.1月31日に立候補届け出締め切り後,2月1日に選挙管理委員会が開かれる予定.
7.第28期第2回評議員会について
本常任理事会に引き続いて開催される第2回評議員会の議事予定,理事の任務分担ついて確認.
8.1996年度事業計画案・予算案について
現在までに把握している事業予定にもとづく素案について討議.今後も引き続き常任理事会で詰めていくこととする.
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