第28期第15回常任理事会議事録
日 時
1996年2月19日 13時30分〜16時00分
場 所
気象庁内日本気象学会事務室
出席者
松野,関口,大西,小倉,竹内,田中,永田,中村 以上8名
議 事
1.第28期第14回常任理事会議事録の確認
原案どおり承認.学会奨励金受領者に『天気』に投稿してもらう件については,そ
のための欄を新設することは難しいとの担当理事からのコメントがあり,「学会だ
より」に吸収する方向で編集委員会で検討してもらうこととする.
2.第28期第2回評議員会議事録の確認
原案どおり承認.
3.各委員会からの報告及び審議
庶務
- 転載許可2件(ノート,集誌)
- 後援名義等使用依頼2件につき,常任理事会として承認.海洋理工学会平成8年度春季大会協賛(海洋理工学会主催,96年4月,東京都港区)世界ウエザーキャスター会議後援(気象業務支援センター等主催,96年度下期,コンベンション都市)
- 地学関連学会連絡協議会第3回会合(1月29日)について,以下のように庶務担当理事から報告.連絡協議会の「申し合わせ」を承認.理科関連学会,地学教育学会,地学団体研究会が文部大臣や中教審会長に提出した要望書について説明を受けた.今後,数カ月に1度程度の頻度で協議会を開催していくことになった.
- JR東海木曽福島工務区から依頼のあった「架線への着霜予測」の専門家紹介の件につき,古川義純会員(北海道大学低温研)を紹介した.
- 「地球環境科学関連学会協議会」設立に向けての気象学会からの呼びかけを2月8日に16の関連学会へ郵送した.
- 第17期学術会議会員選出の日程説明会が2月8日に開催され事務局から参加した.本年の秋季大会時の理事会で気象学会の選考委員会を発足させる必要がある.
会計
- 96年1月の収支状況を報告.団体会員などの会費納入が少し遅れている.『研究ノート』の発行数が予定より少ないため,予算に比べて収入が伸び悩んでいる.
天気
- 2月号の内容及び3,4,5月号の予定を報告.
- 手持ち原稿が少なくなってきたので投稿を奨励してほしい.
- 入札説明会を開催し,4社が参加した.2月26日に入札する.
講演企画
- 3月8日に委員会を予定.春季大会の講演割り振りに時間をとられるため,大会のあり方について十分に議論できないかも知れない.その場合には,別途,委員会を開く.
各賞
4.会員の新規加入等について
11名の通常会員の入会を承認.通常会員6名,団体会員1の退会を報告.
5.1996年度学会賞候補者の推薦について
一般推薦2件,担当委員からの推薦2件,昨年度推薦2件を候補対象として1月24日に委員会を開催,最終的に候補者を2名に絞ったうえ,2月14日付けで同賞候補者推薦委員会担当の廣田理事から推薦があったことを理事長から報告.全理事の可否投票にかけることとする.
6.1996年度藤原賞候補者の推薦について
前回常任理事会に報告のあった2名につき,若干の修文を加えた推薦文が報告された.全理事による可否投票にかけることとする.
7.学会賞候補者推薦委員会からの要望について
担当の廣田理事から理事会あてに提出された要望書について,常任理事会として討議.廣田理事からの要望は,「現在の学会賞の規定は『原則1件』であるが,従来の学会賞の概念とはやや異なるが,学会が顕彰しておかしくない事例があり,これにも対応するため,『原則2件以内』と規定を改め,通常は従来通り2件ないし1件で運用し,特殊な場合には3件もあり得るとする」というもの.常任理事会としては,通常の学会賞の範疇で様々な場合に対応できるとの認識で一致.また,最近は気象学の対象分野が広がっており,学会賞を通常2件とすることにはそれなりの理由があるとの認識も示された.春季大会時の理事会に諮る前に,提案趣旨を再調整してもらうよう,松野理事長から廣田理事に連絡をとることとする.
なお,これに関連して,現在の学会賞などの各賞については,学会の細則には何の規定もないことが問題となり,定款,細則,推薦規定の各段階で適切に規定するように改めることとなり,97年度の総会に提案できるよう庶務担当理事が原案を作成することとする.
8.「日本における気象研究に関する現状と将来像」の研究会設置について
日本学術会議気象学研究連絡委員会も担当している高橋理事から提案のあった,標記研究会を気象学会内に設置することにつき,常任理事会として討議.この問題は気象学会としてもコッミトしていくべき重要な問題であり,現行のメソ気象などの5つの研究連絡会とは若干性格が異なるのでは,との意見が多数を占めた.このため,新たな研究連絡会とするよりは,理事会の総合計画のなかで活動してもらい,必要な予算措置をとることが適当であるとの結論になった.高橋理事には庶務担当理事から常任理事会の意向を伝えることとする.
9.第29期役員選挙の立候補状況について
庶務担当理事から立候補状況について報告.理事・監事,全国区・地方区とも定数一杯の立候補となった.3月11日投票締め切りで現在投票中.開票のための選挙管理委員会は3月12日に開かれる.常任理事会としてその後の日程について討議し,3月25日に当選した理事候補者の会合をもち,推薦役員候補者について討議してもらうことにする.
10.地学関連学会連絡協議会委員の交代について
大西理事(庶務担当)に換え,永田理事(教育と普及担当)を委員に任命することを承認.このため,気象学会の同協議会委員は木村龍治,名越利幸,永田雅の3会員となる.
11.1996年度事業計画案・予算案について
現在までに把握している事業予定にもとづく素案について討議.今後も引き続き常任理事会で詰めていくこととする.
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