第28期第16回常任理事会議事録
日 時
1996年3月25日 13時30分〜16時20分
場 所
気象庁内日本気象学会事務室
出席者
松野,関口,礒部,大西,小倉,斉藤,里村,竹内,田中 以上9名
議 事
1.第28期第15回常任理事会議事録の確認
一部修正のうえ承認.
2.各委員会からの報告及び審議
庶務
- 転載許可2件(天気,集誌)
- 後援名義等使用依頼2件につき,常任理事会として承認.太平洋海洋観測ブイネットワーク国際ワークショップ後援(国際ワークショップ委員会主催,96年5月,青森県むつ市)酸性雪(雨)に関する国際会議後援(新潟大学酸性雪研究会主催,97年10月,新潟市)
- 「地球環境科学関連学会協議会」設立に向けての気象学会からの呼びかけに対し,地球化学会,大気環境学会,地質学会,環境科学会から参加するとの回答があった.海洋気象学会はマンパワーの不足で不参加.地学教育学会からは非公式の参加通知を得た.各学会からの回答をもう少し待つことにする.
- 第29期役員候補者選挙結果について選挙管理委員会から報告があった.理事・監事,全国区・地方区とも全立候補者が当選した.
- Geological Society of Australia から第3回 International Convocation of Geosciense Societies への出席依頼がきた件につき常任理事会として討議.会議の性格などから判断して参加しないこととする.
- インド気象学会から International Symposium on Monsoon Variability への参加と同シンポジウムの International Advisory Committee への専門家推薦の依頼がきた件につき常任理事会として討議.安成哲三会員(筑波大学)に庶務担当理事が相談することとする.
- 日本学術協力財団の賛助会員となる件については,前回常任理事会の指示で庶務担当理事が学術会議会員の浅井冨雄会員(広島大学)の意見を聞いた.常任理事会として再度検討し,年会費5万円で加入することとなった.
会計
- 96年2月の収支状況を報告.団体会員の会費は年度末の駆け込み納入が見込まれる.『研究ノート』の発行数が少なかったこと,受託研究業務費が前年度より減少したことなどのため,95年度決算では収入が予算に比べて少なくなる見込み.来年度予算では事務局経費の節約などで収支均衡予算案としたい.
天気
- 23月号の内容及び4,5,6月号の予定を報告.
- 来年度の印刷につき4社が入札し,三報社が引き続き担当することとなった.
気象集誌
- 編集長の新田理事が入院したため,田中博理事が代行している.来年度の印刷には6社から入札があり,UAPが引き続き担当することとなった.
研究ノート
- 「気象測器」は2稿印刷中.「気象力学の過去・現在・未来」,「マイクロ波放射計」,「気象教育」は来年度早々に発行できそう.
講演企画
- 3月8日に春季大会プログラム編成などのための委員会を開催.発表件数は310件.大会運営方法の見直しについては結論出ず,3月28日に委員会を開催し,さらに検討する.非会員の大会発表の取り扱いについては委員会としてはまとめられなかった.常任理事会として議論し,5月の理事会に委員会から問題提起してもらうこととする.
教育と普及
- 3月13日に委員会を開催.「教養の気象学」は初稿の締め切りを6月30日とした.第30回夏季大学のテーマは「長期予報と地球規模の気象」とした.7月31日から8月2日の3日間,東京大学山上会館で開催する.今回から教員の特別枠を設けることにした.
各賞
- 部外表彰に対して気象学会から推薦していた件につき,第3回日産科学賞に中澤高清会員(東北大学)の受賞が決まった.また,日産奨励研究助成に佐藤薫会員(京都大学),東レ科学技術研究助成に田中茂会員(慶応義塾大学)の受領が決まった.
国際学術交流
- 10名から11件の応募があった.4月中旬に委員会を開き審査する.
パソコン通信
- 担当の礒部理事が異動するため,学会BBSの日常的な管理を眞木会員(気象庁数値予報課)と傍嶋会員(気象庁予報課)にお願いすることにした.
- 事務局のパソコン1台は6年目となるので来年度中の更新を考えている.
- 学術情報センターの気象学会ホームページの案が示され,常任理事会として了承.今後はホームページ作成を学会の公式の仕事として位置付けること,著作権関係のコメントをどのように掲載するか,気象集誌の要旨の手入力作業を避ける方法などを含めて英語バージョンをどのように作成するかなどが課題.
3.会員の新規加入等について
20名の通常会員と1団体の入会を承認.通常会員11名の退会を報告.
4.1996年度学会賞,藤原賞候補者に対する可否投票の結果について
27名の理事のうち23名から投票があり,学会賞,藤原賞各2名の候補者に対し
ていずれも承認に必要とされる賛成投票があった.受賞者は以下のとおり
学会賞:小寺邦彦会員(気象研究所気候研究部)
太陽活動と中層大気の力学過程との関係に関する研究
上田 博会員(北海道大学大学院理学研究科)
ドップラーレーダーによるメソ擾乱の発達機構に関する研究
藤原賞:光田 寧会員(京都大学防災研究所)
日中共同研究HEIFEでの指導的役割を通じて乾燥地帯における地
空相互作用の研究を推進した業績
笠原 彰会員(米国国立大気科学研究センター)
数値予報並びに大気大循環に関する研究
5.第29期選出理事候補者会議について
本日(3月25日)午前に標記会議が開催され,5名の理事候補者の推薦と当選辞退があった場合の理事候補者の追加推薦について話し合われた.斉藤三行(気象庁観測部管理課),竹村行雄(気象庁予報課),木田秀次(京都大学),塩原匡貴(気象研究所)の各会員について推薦することが合意され,もう1名については至急に本人の受諾確認をとることになった.また,当選辞退者が出た場合には,文書投票で推薦者を決めることになった.
6.「日本における気象研究に関する現状と将来像」の研究会設置について
高橋理事から提案のあった標記研究会の設置については,前回常任理事会で「他の研究連絡会とは若干性格が異なるため,理事会の総合計画のなかで活動してもらうことが適当」との結論になった.庶務担当理事が高橋理事にこの旨を伝えたが,提案者としては研究連絡会として活動したいとの意向であった.常任理事会としてこの件の取り扱いについて討議し,5月の理事会で再度提案者を交えて議論することとした.
7.事務局員の交代について
伊藤嘉一事務局長が3月31日で退任し,後任事務局長には島津成之事務局員が昇任.館英雄氏を新事務局員として4月1日付けで採用する.以上について,常任理事会として承認.
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