日本気象学会第29期第2回常任理事会議事録
日時
1996年9月24日(火)13時30分〜18時00分
場所
気象庁内気象学会事務局
出席常任理事
松野,関口,二宮,山岸,村松,新野,斎藤,竹村,塩原 以上9名
欠席常任理事
住,田中(博),木田,永田 以上4名
その他の出席
事務局(島津,松野,舘)
議事
1.第29期1回常任理事会議事録の確認
2.各委員会報告
〔庶務〕
- 学会刊行物転載許可依頼1件(米国気象学会),依頼通り許可.
- 後援等名義使用依頼3件(モンスーンアジアの気候システムに関する国際ワークショップ,第34回理工学
における同位元素研究発表会,理工学における並列計算国際シンポジウム),依頼通り許可
- 「第5回水資源に関するシンポジウム」への協力
前常任理事会以降,協力委員の選任を進めてきたが,適当な引き受け手がなかった.
当シンポジウム事務局よりシンポジウム委員1名,運営委員2名,論文審査委員1名の協力が欲
しいとの確認があり,さらに候補を探すこととなった.
- 日本気象学会1996年度総会の第29期役員承認に伴う役員の所属長への委嘱依頼文書発
送
- 日本気象学会第29期役員の登記完了報告
任期 1996年7月1日から2年間
- 理事変更登記完了届および監事異動届を文部大臣に提出
- Abley Consulting Inc.からの気象学会でのリモートセンシング研究活動状況の調査依頼へ回答
、作成・発送
- 日外アソシエーツ(株)編集局「賞の事典」係からの資料提出依頼への回答
学会賞,藤原賞,山本・正野論文賞の内容について
- (株)シバ団体名鑑出版部からの「'97全国各種団体名鑑」掲載依頼への了解の回答
- (社)日本工学会の「科学技術と政策の会」2周年記念シンポジウム出席報告
研究費の配分と評価者の選別法,国会図書館機能強化,世に役立つ製品の開発をした研
究者の評価などの提言あり
- 気象庁図書資料管理室と気象学会との継続刊行物交換の報告
図書資料管理室 : 気象庁研究時報別冊 第47号から
気象学会 : (春・秋)大会講演予稿集 No.70から
- シカゴ大学名誉教授藤田哲也博士の自叙伝寄贈
気象庁図書資料管理室を通じ260冊の寄贈.希望する学会会員に提供することになった
.
- 国際協力事業団東京国際研修センターとの間の平成8年度研修委託契約締結の報告
- 第33回理工学における同位元素研究発表会の共催分担金送付
(社)日本アイソトープ協会宛
- 気象研究ノート第185号(地上気象観測器),気象庁職員への販売多く,合計400部増刷
の報告
〔会計〕
〔天気〕
- Vol.43 No.9 (1996年9月号)の掲載記事等と,同 No.10〜11の掲載予定記事の紹介
- 気象衛星資料提供形態がCD-ROM化されることに伴う印刷原稿作成の対策の検討状況報告
〔気象集誌〕 Vol.74 No.5 (1996年10月号)掲載論文の紹介
〔気象研究ノート〕
〔総合計画〕
地球惑星科学関連学会連絡会(1996年9月17日)の参加報告
- 1996年合同大会が3月26日〜29日,大阪大学豊中キャンパスで開催
- 次期は1997年3月25日〜28日,名古屋大学東山キャンパスで開催予定
- 今後,合同大会の安定開催の方法として,私立大学も含め10会場確保の提案
- 常設のプログラム委員会設立方法の検討,各学会毎の固有セッションの垣根をなくし
,共通セッションの方向に移行する等の提案
- 合同欧文誌につき,ワーキング委員会が組織され,5学会が合同化に賛同.更に検討
.
- 合同大会事務局の運営方法,財源につき検討.財源は大会参加費でまかなうとの提案
.
〔教育と普及〕
- 本年の「夏季大学」決算報告
- 「教養の気象学」改訂作業の進捗状況
- 第28-29期委員会の引継の合同委員会開催
- 委員に(慶応高校坪田氏)の追加提案につき,常任理事会として承認
〔各賞〕
学会外各賞推薦委員会開催の報告
- 井上学術賞,東レ科学技術賞は前年度推薦の引き継ぎ,猿橋賞は今回新規に推薦,
- 日産科学賞,朝日賞は昨年度受賞済みで,本年度の推薦は見送り,三宅賞
,Tayler Prize, 沖縄研究奨励賞,秩父宮記念学術賞は,本年度の推薦は見送り.
〔電子情報〕
気象学会BBS(電子掲示板)およびホームページの利用状況等,気象の広場開設
3.会員加入状況
新入会員25名を承認,退会員2名の報告
4.「天気」掲載論文の英文要旨(アブストラクト)等の付加
標記については前常任理事会からの懸案であったが,編集委員会での検討結果が報告さ
れ,以下の対応をとることで了承された.具体的手順については、編集委員会で更に詰
める。
- 英文要旨の掲載を著者が希望する場合は末尾に掲載,希望しない場合は表題と著者名
のみを英文で掲載.
- 気象集誌に「天気」の掲載論文等の著者名,表題,掲載ページからなる英文目次を掲
載.
- 英文要旨のある論文等は,英文要旨を学会のインターネット・ホームページ(WWW)
に掲載,英文目次もWWWの英語版に掲載.
- 図の説明に著者が英語を希望する場合,英語を認めるが,英語を読まなくてもわかる
ように本文中に日本語で丁寧な解説をする.
5.学会の年会参加等に対する消費税の取り扱いに関する文部省学術情報課の見解
(来年に予定されている消費税の5%への引き上げ関連)
会員の年会(学術集会,研究発表集会等)への参加を除いて,基本的に課税対象となる
.
6.複写に係わる総合的権利委託の契約更新
学協会著作権協議会との間で標記委託契約を更新した件について,事務局より報告.
更新は5年毎.契約内容は従来通りで,対象刊行物は,天気,気象集誌,気象研究ノ
ー ト,大会予稿集.
7.評議員の選出
総合計画担当理事から以下の提案があった.
従来,学会は研究を深めることを中心に活動してきたが,今後は,研究成果の応用にも
注目すべきであり,民間への気象予報サービス展開や地球規模の環境変化に関する予測の
政策への反映などに力を入れる必要がある.以上の観点から,民間気象関連組織,マスコ
ミ,気象予報士,学会OB,若手研究者,気象教育関係者など幅広い分野から選出するこ
と.
これに対し,評議員からの意見は次の評議員会までに対応の結果を報告すべきだ,テー
マを広げすぎると各評議員が短時間に単に意見を述べるだけに終わる恐れがあり,テーマ
を絞るべきだとの意見が出た.今後,上の提案に沿って学会の裾野を広げる方向に進める
候補選定の仕方に配慮し,さらに検討を進める.
標記センターから,電子図書館サービスを試行からサービスへ格上げする件に関連して
アンケートの依頼があった.このサービスは学会の刊行物の位置付け,ひいては学会員の
確保,組織の維持の仕方にも係わり,今後の学会の在り方そのものに影響する可能性のあ
る重要な問題であり,6項とも併せ,学会としてもきちんとした体制で検討すべき問題と
の認識で一致し,検討を進めるまで回答を保留することになった.
9その他
- 日本気象学会平成8年秋季大会会場 名古屋国際会議場
- 第2回気象学会理事会(第29期第2回理事会)会場決定
11月6日17時〜,名古屋国際会議場1号館3階135号室
- 国際放射委員会(IRC)により国際放射シンポジウムが8月にアラスカ/フェアバン
クスで開催され,日本委員から4年後のシンポジウムを日本で開催する用意があると意志
表明し,今後2年以内に開催地を詰めることになる旨,報告.
10.
次回の常任理事会は10月24日(木)13時30分から,学会事務局にて開催
日本気象学会ホームページへ