日本気象学会1997年度総会議事録
場所
筑波大学大学会館講堂(つくば市天王台1−1−1)
日時
1997年5月22日 12:30〜15:05
参加者数
会場出席者190名,委任状もしくは書面による出席者825名,
出席合計
1,015名
議事
1. 開会
竹村行雄庶務担当常任理事より,総会の開会が宣言された.
2. 議長選出
総会議長に大会委員長の安成哲三会員(筑波大学地球科学系)を選出した.
3. 理事長挨拶
松野太郎理事長から,今大会開催担当機関である筑波大学・気象研究所・国立環境
研究所・防災科学技術研究所をはじめとする関係者に対し謝辞が述べられた.
続けて以下のような挨拶を述べられた.ここ数年かけて学会内で検討してきた大会
の運営形態の改革がまとまり,専門分科会とポスター・セッション形式を柱としてこ
の大会から試行することになった.会員間の議論を深める効果が表れることを願って
いる.今後の方向は,今回の試行の成果と会員からのアンケートの結果を検討して決
めることにしている.
また,社会における気象学の幅広い応用と会員の多様化に応えるため,第29期の評
議員は広い分野から人選した.現在の定款では,評議員は会員の中から選ぶことにな
っている.今後更に幅広い意見を求めるため,定款の改正も視野に入れて検討するこ
とを考えている.
4. 学会賞授与
学会賞候補者推薦委員会担当の二宮洸三常任理事が選定理由を説明し,松野太郎理
事長から受賞者に賞状ならびに賞金・メダルが授与された.
本年の受賞者と,受賞対象となった研究は以下の通り.
佐藤信夫会員(気象庁予報部数値予報課)
「大気大循環モデル及び全球数値予報モデルへの生物圏モデルの導入ならびに大気大
循環における陸面過程及び大気・陸面相互作用の研究」
5. 藤原賞授与
藤原賞候補者推薦委員会担当の田中正之理事が選定理由を説明し,松野太郎理事長
から受賞者に賞状ならびに賞金・メダルが授与された.
本年の受賞者と,受賞対象業績は以下の通り.
関口理郎会員(成蹊大学)
「我が国におけるオゾン観測体制の確立,オゾン層変動機構の解明等の成層圏科学の
発展への貢献」
6. 1996年度事業報告
竹村行雄庶務担当常任理事から,総会資料に基づき,事業報告が行われた.
7. 1996年度会計報告
斎藤三行会計担当常任理事から,総会資料に基づき,会計報告が行われた.
8. 1996年度監査報告
総会資料により,中村一監事から,監査の結果が報告された.
引き続き,事業報告,会計報告,監査報告について採決の結果,賛成多数で承認さ
れた.
9. 各賞及び国際交流に関する細則等の改正
竹村行雄庶務担当常任理事から,総会資料により,提案理由の説明があった.
なお,総会資料の堀内賞受賞者選定規定3項の改正案で,「…気象学及び気象技術の
向上に寄与している…」は,「…気象学及び気象技術の発展・向上に大きな影響を与え
ている…」の誤りと訂正の上,採決の結果,賛成多数で承認された.
10. 1997年度事業計画
竹村行雄庶務担当常任理事から,総会資料に基づき,事業計画の提案が行われた.
学会会員名簿の作成については,従来の編集方針を見直して,会員間の情報交換に
役立つ項目を盛り込む,印刷経費の見積もりに基づき,学会財政への負担を緩和する
ため,印刷費実費負担で希望者に販売するとの案が提案された.
11. 1997年度予算案
斎藤三行会計担当常任理事から,総会資料に基づき,予算案の提案が行われた.
引き続き,事業計画および予算案に関しまとめて議論が進められた.
会員名簿の作成については,印刷や配付の経費見積もりが以前のものに比べて高い
のではないかとか,従来の名簿の印刷形式にも利点があるので考慮して欲しいとの意
見が出され,松野理事長から実施の中でさらに検討すると回答があった.
また,気象庁資料のCD−ROM化に対し,資料を調査する上で印刷物も利点があ
るので学会として気象庁に再検討するよう申し入れて欲しい,それが無理なら学会と
して印刷サービスして欲しいとの意見が出され,松野理事長から問題点を検討すると
の回答があった.
事業計画および予算案は賛成多数で承認された.
12. 理事の辞任に伴う追加推薦
松野太郎理事長から,総会資料に基づき,理事5名からの辞任の申し出があり理事
会でこれを承認した,これに代わる理事として全国区および各支部から推薦された候
補者を提案する旨,説明があった.
採決の結果,賛成多数で全候補者が理事に選任された.
13. 議長解任
安成哲三議長から総会の議事運営に関する出席者の協力に感謝する旨挨拶があった
後,議長は解任された.
14. 閉会
竹村行雄庶務担当常任理事が総会を閉会する宣言を行った.
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