第31期第1回評議員会議事録
日時
2001年3月19日(月)14時40分〜17時30分
会場
気象庁予報部会議室(気象庁4階)
出席者(敬称略)
(評議員)江守正多:国立環境研究所、大矢正克:福岡管区気象台技術部予報課、郷田治稔:気象庁数値予報課、徐健青:東北農業試験場、坪田幸政:慶應高校、中村尚:東京大学大学院理学系研究科、林田佐智子:奈良女子大理学部、檜山哲哉:名古屋大学大気水圏科学研究所、向川均:北大大学院地球環境科学研究科、以上9名
(名誉会員)小倉義光
(理事)廣田、二宮、岩嶋、勝山、神沢、木田、澤井、竹村、田中(浩)、田中(博)、新野、藤部、藤吉、萬納寺、安田、山内、以上16名
(その他の出席者)永田(監事)、徳野(監事)、舘(事務局)
議事
- 開会の挨拶(廣田理事長)
- 出席者の紹介
- 評議員会の趣旨説明(廣田理事長)
これまでの評議会では気象学会に対して外部から注文を出すという色合いが強かった。前期(第30期)では、環境問題に関して社会と学会との接点を設けること、用語を検討すること、などが提言された。これらの提言を受けて気象学会では地球環境委員会、用語検討委員会を発足させ、活動を開始した。
今期(第31期)は、気象界の若手の当事者の立場からの提言を頂くことにした。率直な意見を伺いたい。
- 評議員の意見、討論
各評議員からそれぞれ以下の内容に関する意見が述べられた。
- 江守正多評議員:国立環境研究所
日本における地球環境関係の研究体制、気候モデリング研究の現状などについて
- 大矢正克評議員:福岡管区気象台技術部予報課
管区気象台における研究の継続性、気象台の業務とのかかわり、気象台・大学の間の交流などについて
- 郷田治稔評議員:気象庁数値予報課
数値予報技術開発の現状、気象庁職員が気象学会の活動を行う際の問題点などについて
- 徐健青評議員:東北農業試験場
農業試験場における観測機器の保守、観測データ提供の現状などについて
- 坪田幸政評議員:慶應高校
小中高の学校の先生の気象に対する関心、学校の教師向けの啓蒙、教材に対する気象研究者の取り組み方などについて
- 中村尚評議員:東京大学大学院理学系研究科
大学の学生の質、新指導要領、研究体制、技術・事務支援者、大学院と気象庁との連携、大会の発表数の増加などについて
- 林田佐智子評議員:奈良女子大理学部
学生の物理離れ、研究の評価、大会の運営などについて
- 檜山哲哉評議員:名古屋大学大気水圏科学研究所
プロジェクト研究と学生の教育との関連、他の分野の学生の気象学に対する興味などについて
- 向川均評議員:北大大学院地球環境科学研究科
気象関係の大学院卒の就職問題、大学院生の質、大会の発表内容の問題、気象庁と大学との連携、気象庁と気象学会の関係、などについて
これらの意見を受けて議論が行われた。
- 書面での意見
事前に書面で次のような問題に関する意見を頂いた(評議員会の席では紹介しなかった)。
- 三枝信子評議員:資源環境技術総合研究所
取れる予算の名目と自分の研究との関連、研究成果が社会に及ぼす影響について
- 岸保勘三郎名誉会員
気象庁の季節予報技術検討会資料の一般公開について
- 長坂昂一理事
地方気象官署における研究の人と時間の問題について
備考
各評議員の御意見は署名記事の形で天気6(?)月号に詳しく掲載される予定であるので、そちらを参考にしていただきたい。
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