- 開会
萬納寺信崇庶務担当常任理事より総会成立の要件を満たしていることが報告され、総会の開会が宣言された。
- 議長選出
総会議長に中島映至会員(気候システム研究センター)を選出した。
- 理事長挨拶
廣田勇理事長から、今大会開催担当機関である東京大学をはじめとする関係者に対する謝辞が述べられ、続けて会員に対して挨拶が行われた。概要は以下の通り。
今大会には、すでに700名近くの多数の会員が参加しており、各会場では活発な研究発表と議論が行われている。大会の準備と運営にご協力いただいた大会委員長をはじめとする関係者の皆さんに理事会を代表してお礼を申し上げたい。
ここで、会員の皆さんに3つのことをお話したい。一つは、第30期評議員会に対する気象学会の対応である。第30期評議員会は環境問題に関して社会と学会との接点を設けることが提言された。これに対する答えを天気誌上で報告する予定である。委員会で行われている活発な議論をもとに、責任ある回答を出したい。
二つめは、第31期評議員会に関することである。学会の中で活動している中堅・若手が抱えている問題点を率直に述べてもらった。意見は天気誌上に掲載される予定である。これらの問題は一朝一夕には解決できないが、改善の努力の方向を示したい。
最後に学会の東アジア域交流の促進である。昨年、韓国の気象学会長が東アジアの国際交流を活発に行いたいという提案を行った。その一環として理事長が韓国気象学会に招待され、交流の開始の気運が高まった。しかし、昨年末に韓国気象学会長のMoon博士がご病気により急逝された。このような事態になったが、交流には積極的に取り組みたい。
- 学会賞授与
学会賞候補者推薦委員会担当の宮原三郎理事が選定理由を説明し、廣田勇理事長から受賞者に賞状ならびに賞金・メダルが授与された。
本年の受賞者と、受賞対象となった研究は以下の通り。
近藤豊会員(東京大学先端科学技術研究センター)
「大気オゾンの収支に関わる窒素酸化物の挙動の研究」
露木義会員(気象庁予報部数値予報課)
「湿潤過程を含む4次元変分法による熱帯大気の4次元データ同化の研究」
- 藤原賞授与
藤原賞候補者推薦委員会副担当の住明正常任理事が選定理由を説明し、廣田勇理事長から受賞者に賞状ならびに賞金・メダルが授与された。
本年の受賞者と、受賞対象となった研究は以下の通り。
近藤純正会員(東北大学名誉教授)
「大気境界層における熱および水などの収支に関する研究への貢献」
武田喬男会員(名古屋大学名誉教授)
「雲物理学及びメソスケールの大気水循環研究への貢献」
- 議案の一括採択
中島映至議長から議案の一括採択が提案され、承認された。
- 2000年度事業報告
萬納寺信崇庶務担当常任理事から、総会資料に基づき、事業報告が行われた。
- 2000年度会計報告
勝山税会計担当常任理事から、総会資料に基づき、会計報告が行われた。
- 2000年度監査報告
永田雅監事から、総会資料に基づき、監査の結果が報告された。
事業報告、会計報告、監査報告に対して、黒字は面白いアイデアが出たときに有効に活用すべきである、との意見が出された。
- 日本気象学会細則の追加および規定の一部改定
萬納寺信崇庶務担当常任理事から、総会資料により、提案理由の説明があった。
- 理事の辞任に伴う後任理事の選出
理事の辞任に伴い後任として理事会から推薦のあった3名の理事候補者について廣田勇理事長より、推薦理由の説明があった。
- 名誉会員の選出
理事会から推薦のあった5名の会員について廣田勇理事長より、名誉会員推薦理由の説明があった。
この件に対し、より詳しい推薦理由、業績などを公表してほしいとの要望があった。
- 2001年度事業計画
萬納寺信崇庶務担当常任理事から、総会資料に基づき、事業計画の提案が行われた。
- 2000年度収支予算
勝山税会計担当常任理事から、総会資料に基づき予算案の提案が行われた。
- 採択
以上の議案に対し、総会参加票による意見も合わせ、賛成多数で承認された。
- 議事録署名人の指名
議事録署名人に木本昌秀(気候システム研究センター)、今須良一(同)を指名したところ、異議なく承認された。
- 議長解任
中島映至議長により総会の議事運営に関する出席者の協力に感謝する旨挨拶があった後、議長は解任された。
- 閉会
萬納寺信崇庶務担当常任理事により総会の閉会宣言が行われた。