場所

つくば国際会議場大ホール

日時

2003年5月22日（木） 13:00〜14:00

参加者数

総会参加票のうち有効票による出席者2021名、うち会場出席者88名
【総会成立の要件：通常会員現在総数の過半数以上の出席がなければ成立しない。 ただし、総会に出席できない通常会員で、当該議事につき他の出席通常会員に表 決を委任した者、および書面によって決議に参加した者は出席とみなす。（定款 第38条）】

議事

1. 開会
   　萬納寺信崇庶務担当常任理事より総会成立の要件を満たしていることが報告さ れ、総会の開会が宣言された。

2. 議長選出
   総会議長に木村富士男会員（筑波大学）を選出した。

3. 理事長挨拶
   　廣田勇理事長から、今大会の開催を担当したつくば地区の実行委員会に対する 謝辞が述べられ、続けて会員に対して挨拶が行われた。概要は以下の通り。　3 年前から総会には2分の1以上の参加がないと成立しないことになった。今年は参 加票の提出者が55%で今までで一番少ない。気象学会の運営に関心の少ない会員 が多いからではないか。学会の運営に会員の関心が高まるよう、学会の活動を魅 力的にしたい。
   　2000年10月に、日本気象学会理事長が韓国気象学会に招待され た。今回、これに応えるとともに、東アジアの気象学会の交流を進めるため、中 国と韓国の気象学会から研究者を招待した。中国からの研究者がSARSの影響で来 られなかったのは残念だ。今後もアジア交流を深めたい。また、6-7月、 IUGG2003が札幌で開催される。来年はアジア・オセアニア地球物理学会の第1回 大会がシンガポールで開催される。国際交流が盛んになり、研究の発展が期待で きる。
   　今期の評議員会では、行革、独法化が行われる状況の中、気象学の発展に何が 必要かをテーマに意見をいただいた、近いうちに「天気」で報告する。研究環境 が変わっても、一人一人の方が研究を発展されることが最重要である。
   　学会活動が、一人一人の研究活動を発展させる場でありたい。

4. 学会賞授与
   　学会賞候補者推薦委員会担当理事代理の中澤高清理事が選定理由を説明し、廣 田勇理事長から受賞者に賞状ならびに賞金・メダルが授与された。
   　受賞者と、受賞対象となった研究は以下の通り。

   　　　　　　津田　敏隆（京都大学宙空電波科学研究センター）
   　　　　　　　　業績：GPSデータを活用した大気重力波の研究
   
   

5. 藤原賞授与
   　藤原賞候補者推薦委員会担当の住明正常任理事が選定理由を説明し、廣田勇理 事長から受賞者に賞状ならびに賞金・メダルが授与された。

   　　　　　　木村　龍治（東京大学海洋研究所）
   　　　　　　　　業績：地球流体力学研究の推進ならびに気象学の普及に関する 貢献

   　　　　　　高橋　劭（桜美林大学国際学部）
   　　　　　　　　業績：雲物理学、特に雷雲および東南アジアモンスーン域の雲 活動に関する研究
   
   

6. 2002年度事業報告
   　萬納寺信崇庶務担当常任理事から、総会資料に基づき、事業報告が行われた。

7. 2002年度会計報告
   　勝山税会計担当常任理事から、総会資料に基づき、会計報告が行われた。

8. 2002年度監査報告
   　斎藤和雄監事から、総会資料に基づき、監査の結果が報告された。

9. 日本気象学会細則の一部追加
   　勝山税会計担当常任理事から、総会資料に基づき、細則の一部追加、および基 本財産の運用益の使途に関する規定の制定が提案された。

10. 理事の辞任に伴う後任理事の選出
    　理事の辞任に伴い後任として理事会から推薦のあった4名の理事候補者につい て廣田勇理事長より、推薦理由の説明があった。

11. 2003年度事業計画
    　萬納寺信崇庶務担当常任理事から、総会資料に基づき、事業計画の提案が行わ れた。総会成立の条件に関して次のような質問があった。会員の二分の一の参加 が大きな拘束になっている。会員が増えた時にどうするのか。また、主たる活動 は他の学会で、気象学会にも籍を置いている人には酷ではないか。これに対し、 廣田理事長から次のような回答があった。常任理事会で議論しているが、改革案 を提示するまでにはいたっていない。ある学会は会員を運営に携わる会員と、そ うでない会員とに分けている。ほかの学会の会員制度も参考にしたい。

12. 2003年度収支予算
    　勝山税会計担当常任理事から、総会資料に基づき、予算案の提案が行われた。

13. 採択
    　以上、６から１２の議案に対し、総会参加票による意見も合わせ、賛成多数で 承認された。

14. 議事録署名人の指名
    　議事録署名人に田中博（筑波大学）、菅田誠治（国立環境研究所）を指名した ところ、異議なく承認された。

15. 議長解任
    　木村富士男議長により総会の議事運営に関する出席者の協力に感謝する旨挨拶 があった後、議長は解任された。

16. 閉会
    　萬納寺信崇庶務担当常任理事により総会の閉会宣言が行われた。
    
    
    

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