- 開会
萬納寺信崇庶務担当常任理事より総会成立の要件を満たしていることが報告され、
総会の開会が宣言された。
- 議長選出
- 理事長挨拶
廣田勇理事長から次のような挨拶があった。今大会の参加者は今日までで約600
名、発表件数は450件と盛会である。今大会の開催を担当した気象庁の実行委員
会に感謝する。第32期では新しい気象学会のあり方を議論してきた。限られた専
門家だけのためではなく、一般社会に開かれた学会を目指し、今大会では日曜に
も開催して地球環境問題に関する公開講演会を実施した。また、国際化を目指し、
アジア地域との交流を深める計画も進んでいる。一方で、通常会員の過半数の総
会参加者を集めるのは次第に困難になってきた。これは、学会の運営に対する会
員の関心の度合いがさまざまであることによるであろう。学会活動に対して会員
が関心・理解を深めてほしいと思っている。気象学の研究の発展を示すことで、
会員の学会運営に対する関心が深まることを期待する。
- 学会賞授与
学会賞候補者推薦委員会担当の近藤豊常任理事が選定理由を説明し、廣田勇理事
長から受賞者に賞状ならびに賞金・メダルが授与された。本年は2件、2名に与え
られた。受賞者と、受賞対象となった業績は以下の通り。
中村 尚 (東京大学大学院理学系研究科)
中・高緯度の気候系と総観規模現象とのスケール間相互作用の
力学的研究
木本 昌秀 (東京大学気候システム研究センター)
グローバルな気候系の変動メカニズムに関する力学的研究
- 藤原賞授与
藤原賞候補者推薦委員会担当の住明正常任理事が選定理由を説明し、廣田勇理事
長から受賞者に賞状ならびに賞金・メダルが授与された。本年は2件、2名に与え
られた。受賞者と、受賞対象となった業績は以下の通り。
笹野 泰弘 (国立環境研究所、現在内閣府総合科学技術会議出向)
ADEOS衛星搭載センサー、ILASの推進によるわが国における大
気化学研究の発展に寄与した功績
山本 孝二(ハレックス)
気象予報士制度の発足、および、民間気象業務の振興を通した
気象学知識の普及への貢献
- 2003年度事業報告
萬納寺信崇庶務担当常任理事から、総会資料に基づき、2003年度の特徴として日
中韓の気象学会の交流が次第に本格的になって来たことなどの事業報告が行われ
た。
- 2003年度会計報告
勝山税会計担当常任理事から、総会資料に基づき、2003年度はその前年に引き続
いて赤字ではあったが、繰越金と比べると額は小さいことなどの会計報告が行わ
れた。
- 2003年度監査報告
永田雅監事から、総会資料に基づき、収支、会員数、会員制度の見直し、国際学
術交流などの項目に関する監査の結果が報告された。
- 日本気象学会定款・細則の一部改正
木田秀次理事から、総会資料中、4-1 定款の一部改定の第7項で改正後の「召集」
を「招集」と訂正する(3か所)こと、第9項は改訂の必要がないので削除するこ
と、の2点を訂正することが説明された。その後、特別会員の対象を拡大すると
いう会員制度の改訂の趣旨、文部科学省の定款モデルに従った改正である旨、な
どが説明された。
- 日本気象学会第33期役員選任
役員候補者選挙が行われ、次期役員候補者21名が選出されたこと、理事候補者選
挙当選者から推薦のあった理事候補者6名の紹介、理事候補者の辞退に伴い後任
として各所属支部から推薦のあった理事候補者3名の紹介を、総会資料に基づき、
廣田勇理事長が行なった。
- 2004年度事業計画
萬納寺信崇庶務担当常任理事から、総会資料に基づき、2004年度の特徴として、
オンラインジャーナル "SOLA" の創刊が計画されていることなどの事業計画の提
案が行われた。
- 2004年度収支予算
勝山税会計担当常任理事から、総会資料に基づき、2004年度の特徴として、オン
ラインジャーナル "SOLA" の創刊に伴う予算が計上されていることなどの予算案
の提案が行われた。
- 採択
以上、6から12の議案に対し、総会参加票による意見も合わせ、賛成多数で承
認された。
- 議事録署名人の指名
議事録署名人に杉正人、前田緑朗(気象庁)を指名したところ、異議なく承認さ
れた。
- 議長解任
大西晴夫議長により総会の議事運営に関する出席者の協力に感謝する旨挨拶があっ
た後、議長は解任された。
- 閉会
萬納寺信崇庶務担当常任理事により総会の閉会宣言が行われた。