日 時
2006年5月23日(火)14時00分〜15時10分
場 所
つくば国際会議場大ホール(つくば市竹園)
参加者数
総会参加票のうち有効票による出席者585名,通常会員の会場出席者84名,合計 669名
【総会成立の要件:
通常会員現在総数(2006年4月6日現在999名)の過半数以 上の出席がなければ成立しない.ただし,総会に出席できない通常会員で,当該 議事につき他の出席通常会員に表決を委任した者,および書面によって決議に参 加した者は出席とみなす.(定款第38条)】
議 事
- 開会
多田英夫庶務担当常任理事より総会成立の要件を満たしていることが報告され, 総会の開会が宣言された.
- 議長選出
総会議長に藤谷徳之助会員(気象研究所)を選出した.
- 理事長挨拶
廣田勇理事長から次のような挨拶があった.
今大会は本日までに800名を超える参加及び450件を超える発表があり,活発なセッ ションが円滑に運営されている.今大会の実行委員会並びに開催を担当した気象 研究所の関係者に感謝する. 日本気象学会は,第32期から第33期にかけて外部 に対して開かれた学会を目標に,一般社会との関連という観点から,公開シンポ ジウムや評議員会の開催等を通じていろいろと議論を深めてきた.取り組みは始 まったばかりだが,学会の存在意義をご理解いただけるよう努力している.
気象学会の発展のためには,気象学そのものの研究基盤を固め,発展させること が大切である.今大会においても若手の研究者による発表が活発に行われ,また セッションのテーマにも広がりが見られるなど心強い次第である.
発展のためには歴史認識も必要である.来年,日本気象学会は設立125周年の節 目を迎える.この記念すべき年が,これからの気象学会を支える人々にとって, 気象学の発展の歴史を振り返ると共に,今後の発展に向けた重要なテーマを理解 する機会となるよう期待する.
私は4期8年に亘り理事長を務めてきたが,今期を持って退くこととなった.こ れからも皆さまそれぞれのお立場で,日本気象学会をご支援いただきたい.
- 表彰
- (1) 学会賞
学会賞候補者推薦委員会担当の中澤高清常任理事が選定理由を説明し,廣田勇理 事長から受賞者に賞状並びに賞金・メダルが授与された.受賞者と,受賞対象と なった業績は以下の通り.
三上正男(気象庁気象研究所)
風送ダストの発生機構に関する研究
伊藤久徳(九州大学大学院理学研究院)
大気循環のカオス的振舞いに関する力学的基礎研究
- (2) 藤原賞
藤原賞候補者推薦委員会担当の木田秀次常任理事が選定理由を説明し,廣田勇理 事長から受賞者に賞状並びに賞金・メダルが授与された.受賞者と,受賞対象と なった業績は以下の通り.
中村健治(名古屋大学地球水循環研究センター)
気象衛星による降水過程の観測的研究に関する功績牧原康隆(気象庁予報部)
レーダー利用による短時間降水・土砂災害予報の技術開発
- 2006年度総会議案審議
- (1)議案1:2005年度事業報告
- 多田英夫庶務担当常任理事から,会員数の漸減傾向に下げ止まりが見られること, 気象研究ノートを例年より多い4巻発刊したこと,日本・中国・韓国気象学会の 共催による国際シンポジウムを開催したこと,また大会の受付をオンライン化し たこと等が報告された.
- (2)議案2:2005年度会計報告
- 板東恭子会計担当常任理事から,公益会計で206万円の赤字,収益会計で158万円 の黒字,全体として48万円の赤字ではあるが,会計規模から考えるとほぼ健全な 会計であること等が報告された.
- (3)議案3:2005年度監査報告
- 斉藤和雄監事から,収支,会員数の動向,国際学術交流,大会運営の一部の業者 委託によるオンライン化等に関する監査の結果が報告された.
- (4)議案4:日本気象学会第34期役員選任について
- 廣田勇理事長から,第34期役員候補者選挙における当選者並びに当選者の推薦に よる理事候補者,更に地方区理事当選者の辞任に伴う追加推薦者について説明が あった.
- (5)議案5:2006年度事業計画(案)
- 多田英夫庶務担当常任理事から,2007年度の学会設立125周年に向けた記念事業の準備 委員会を実行委員会に移行すること,新しく設立された研究連絡会に対する支援 を行うこと,日本・中国・韓国の気象学会共催によるシンポジウムの第2回を10 月に韓国ソウルで開催すること等の事業計画が提案された.
また資料に記載されていないこととして,2006年度の秋季大会が名古屋で開催さ れることに伴い,中部支部の行事に一部変更があることや,基本用語集をホーム ページで公開し,今後内容を充実させていく予定であることが説明された.
- (6)議案6:2006年度収支予算(案)
- 板東恭子会計担当常任理事から,会員数の減少に下げ止まり傾向が出てきたため 2005年度とほぼ同じ収支規模としたこと,また気象研究ノートの発刊数の減によ る減収予想への対応として,事務局関連経費等の管理費の縮減により収支の均衡 を計ったことが説明された.
- (7)質疑応答
- 2005年度秋季大会(神戸)の実行委員長だった山中大学会員から,大学の法人化 により関連施設の利用経費が増大していることに関し,より経費のかからない大 会開催方法や,有効な経費の使用方法について検討すべきとのコメントがあった.
- 採択
議案1〜6について,委任状も含め賛成多数で承認された.
- 議事録署名人の指名
議事録署名人に中川慎治会員(気象研究所)と馬淵和雄会員(気象研究所)を指 名したところ,異議なく承認された.
- 議長解任
藤谷徳之助議長により,総会の議事運営に関する出席者の協力に感謝する旨の挨拶 があり,議長は解任された.
- 閉会
多田英夫庶務担当常任理事により総会の閉会が宣言された.
- 議長解任
藤谷之助議長により,総会の議事運営に関する出席者の協力に感謝する旨の挨拶 があり,議長は解任された.
- 閉会
多田英夫庶務担当常任理事により総会の閉会が宣言された.
以上の議事録の通り相違ありません.
平成 18年 6月 19日
総会議長 藤谷徳之助 印
出席者代表 中川 慎治 印
出席者代表 馬淵 和雄 印