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III. 単位記号と接頭語の使い方 |
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参考文献:国際単位系(SI)-グローバル化社会の共通ルール-日本語版 国際文書第7版(1998),訳・監修 工業技術院計量研究所,日本規格協会(1999) |
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1. 単位記号の使い方 |
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(1) 単位記号はローマン体(立体)とし,複数の場合も同形とする。また,通常の文の区切り,例えば文の終わりを除いて,終止符(ピリオド)は付けない。 |
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(2) 単位記号は,通常小文字で書くが,その名称が人名に由来する場合には記号の最初の文字のみ大文字とする。 |
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(3) 2つ以上の単位の積で新しい単位を表現する場合は,例えば,N·m,N m のいずれかの記法を用いる。字体に制限のある場合は,N.m でもよい。 |
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(4) 単位同士の商の形で新しい単位を表現する場合は次のいずれかの記法を用いる。 |
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ただし,斜線による記法では,同一行に2つ以上の斜線を入れてはいけない。複雑な構成の単位の場合は負のべき乗又は括弧を用いる。 |
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例: m/s2又はm·s-2 (m/s/sは不適切) |
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J/(mol·K)又はJ·mol-1·K-1 (J/mol/Kは不適切) |
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(5) 量を表す式中では必ず数値の後に置き,この数値と記号との間は間隔をあける。 |
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2. 接頭語の使い方 |
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(1) 接頭語の記号は,それが直接に連結される母体となる記号に結合されるものとみなす。従って,この結合で新しい組立単位が形成され,この記号に正負のべき数を付けてもよい。 |
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例えば,1
cm3 = (10-2 m)3 = 10-6 m3 や,1 μs-1 = (10-6 s)-1 = 106 s-1。また他の単位の記号と結合して作られた組立単位を構成してもよい。例えば,1
mm2/s = (10-3 m)2/s = 10-6 m2/s。 |
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(2)
接頭語の記号はローマン体(立体)とし,単位記号との間に間隙を置かずに表記する。 |
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(3)
接頭語は複合した接頭語の形で使用してはならない。例えば,ナノメートルは nm と表し,mµm と表してはならない。なお質量の単位キログラム kg
はすでに接頭語が付いているので,10-6 kgを示すのに,μkg
のようにではなく mg のようにグラムに接頭語を付ける。 |
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(4)
2つ以上の単位を組み合わせて表現する単位にも,接頭語を1つだけ用いる。ただし,ISO 1000及びJIS Z
8203では分母にあるkgは基本単位であるから,接頭語付きの単位と見なさない。 |
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(5)
接頭語は適当な大きさの単位を作るために自由に選択できる。原則的にはその単位で表される量の値が0.1と1000の間に入るような接頭語を選択する。ただし,同一の量を同じ表や文章等で比較・表現する場合はこの原則に従わなくてもよい。 |
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