日本気象学会第29期第3回理事会議事要旨
日時
1997年5月21日(月) 16時30分〜20時40分
場所
筑波大学 大学会館内喫茶店「サンセット」
出席理事
松野,関口,二宮,山岸,村松,住,新野,田中(博),木田,斎藤,竹村,塩原,永田,廣田,藤部,菊池,田中(正),山下,石島 以上19名
その他の出席
城尾会員,事務局(舘),
つくば大会実行委員会事務局:野瀬(気象研究所),菅田(国立環境研究所),
米谷(防災科学技術研究所)
議事
1. 第29期第8回常任理事会議事録の確認
2. 各委員会報告
〔庶務〕
- 後援名義等使用依頼の承認:1件
名称:生物・環境タイムカプセル国際ワークショップ
主催:同実行委員会
開催期間:1997年11月3〜6日
場所:大阪千里ライフサイエンス・センター
その他の後援予定団体:大阪府,日本万国博覧会記念協会等
- 第5回水資源に関するシンポジウム第3回運営委員会の開催通知 7月3日
- アンケート依頼に対する回答 5月9日
私立大学図書館協会・東地区部会研究部理工学研究分科会より,「会議資料収集
の手引き:1997」作成のためとして依頼があり,回答.
- 1997年度「猿橋賞」の選考結果について通知受領 5月25日
当学会からの推薦候補者は選考に漏れた旨
- 研究ノート印刷業者決定(189号以降分について) 日本印刷(株) 5月27日
- 賛助会員学会退会届受領 日本電子計算(株)より 5月14日
- 平成9年度科学研究費補助金「研究成果公開促進費」交付内定通知 5月13日
内定額(交付予定額) 金 5,210千円
- 1997年度「奨励金」受領者決定 5月14日
山下龍平 会員 網走地方気象台(現旭川地方気象台)
花宮廣務 会員 大分地方気象台
- 総会委任状の収集状況 5月15日現在 合計 825通
〔会計〕
〔天気〕
- Vol.44 No.5(1997年5月号)掲載記事と,同No.6〜7号掲載予定記事の紹介.
〔気象集誌〕
- Vol.75 No.3(1997年6月号)掲載予定論文等の紹介.
〔気象研究ノート〕
〔教育と普及〕
- 「天気」気象談話室の掲載状況 1996年9月から1997年3月までで3件.
- 第31回夏季大学「新しい気象学」の予定決定
場所:東京大学山上会館(本郷キャンパス内)
期間:1997年8月4日〜8月6日
テーマ:大気汚染と酸性雨(東京都庁と環境科学研究所の見学を含む).
- 「教養の気象学」改訂作業の進捗状況
1997年5月末には原稿が完成し,1998年初め出版の予定.
- 学校科目「地学」関連学会連絡協議会の活動状況
日本地学教育学会の「高等学校地学の関する意識調査(地学アンケート)」に名
簿提供で協力.地学と理科の他の教科との関係のあり方,環境問題・自然災害・
科学者の社会的責任に関し理科系・非理科系の生徒別の学習に適した教科・科目
構成について当協議会参加の各学会会員を対象にアンケート調査を行い,その回
答と回答者の属性の関係に関する集計結果が公表された.
今後の協議会の活動方向は未定.
〔電子情報〕
- 気象学会BBS(電子掲示板)およびホームページの利用状況.
3. 会員加入状況
新入会員40名を承認,退会員4名の報告.現会員数4,614名
4. 1999年度春季大会担当機関の決定
気象庁観測部・気象大学校
5. 学会大会運営の見直し(1997年春季大会の試行と今後の対応)
当大会は,専門分科会とポスター・セッションによる新方式が試行されたが,今後
これを継続するかどうかは参加者のアンケート結果の集計を受けて決定することに
なっている.
従来と違う動きも出てきたが,議論の深まりは今一歩だ.新しい試みが定着し,議
論を深めるとの当初目的が達成できるまでには,今しばらく時間を掛けコンビーナー
や会員が経験を積み重ねることが必要であり,アンケート結果は尊重すべきものの,
最終的には理事会で判断する必要がある,次の大会も同方式で実施する場合,分科会
のコンビーナーを募集するため早急に方針を決める必要がある,等の指摘があった.
6. 学会会員名簿の記載形態の見直し
会員名簿の形態を,会員間の情報交換を目的としてFAX,e-mailなどの最新の情
報交換手段を記載する形に変更する件についての常任理事会での検討結果が報告さ
れ,(1)従来通り全会員に無料で配布する案と,(2)希望する会員に実費で販売する案が
示された.
現在学会に登録されていない項目については、1997年度中に会員に照会する、ま
た、名簿の記載する項目は各会員が了解するものに限り,販売対象は会員に限るとの
条件の下に,学会財政への負担も考慮して,受益者負担として(2)の案とすることで総
会に諮ることが合意された.
7. IUGG(国際測地学地球物理学連合)2003年大会の準備委員会への対応
(第29期第8回常任理事会議事要旨参照)
数年前のIAMAS大会,2000年のIAMASオゾンシンポジウム(招請中)と放射の
国際会議など,負荷は重い.ただ,IUGG大会については,戦後50年間招請してお
らず国際的期待が高い.また,気象学会は会員数に見合った役割を果たすべきとの声
も関連学会の中では強い.
8. 地球環境科学関連学会協議会の設置に関する報告
(第29期第8回常任理事会議事要旨参照)
1996年2月の当学会の呼びかけ以来,18学会が参加し,検討委員会の協議を経て,
3月末日,協議会の設置に至り,以下のことが合意されたことが報告された.
- 本会の趣旨:地球環境科学は,自然システムとしての地球環境と人間の存在に深
く関わりのある地球環境との二つの側面を対象とする科学であり,関連の諸学会
が協力して研究を行う必要性の高い研究分野である.これに鑑み,地球環境の研
究を円滑に発展させるため,関連の諸学会間の実りある交流を生み出す機関とし
て本会を設ける.本会は,参加学会の主体性を尊重し,相互の協力関係の促進を
図ることを旨とする.
- 本会の組織は,参加学会から1〜2名の委員を出して協議会を構成し,小さな事
務局を置く.事務経費は当面事務局担当学会が負担する.事務局は当面(ここ数
年間)は気象学会が担当する.
- 事業は,情報交換(インターネット・ホームページの開設,ニューズの発行),
シンポジウム・研究会,講演会などの開催などを計画する.
9. 地球惑星科学関連連絡会の合同大会への取り組み
1997年3月に名古屋で開催された合同大会で「固体地球と流体地球のカップリン
グ・ダイナミックス(4)モデルとデータ同化」の分科会を共催した件,1998年5月26
日〜29日に東京のオリンピック記念青少年センターで開かれる合同大会においては
気象学会として分科会を共催する方向で協議を続けている件,および2000年の
WPGM(Western Pacific Geophysics Meeting)を日本で開催する可能性を検討してい
る件などの事業計画が報告された.
また,今後各学会固有のセッションをなくしすべて共通セッションのみとする方向
で協議している,1997年7月,ニューズレターを発行する,1997年9月,来年の合
同大会のセッション・シンポジウムの公募を行うなどの活動状況が報告された.
10. 学術情報センターの電子図書館サービスへの参加
学術情報センター電子図書館サービスの本運用開始(平成9年4月)に関し, 当学会
に不利にならないよう条件を付けて参加する旨(第6回常任理事会議事録参照),当
センターに申し込み,覚書に加えて,運用に係わる申し合わせを交換する形で当サー
ビスに参加した.
今後,当学会出版物の読者層が従来より広がる利益と,出版物の販売が減少する不
利益の可能性が学会運営にどう影響するかに注目しながら,今後の対応を検討する.
11. 将来の気象学会財政のあり方
会費,投稿料の収入と,補助金,機関誌発行の支出などの基本的な収支は赤字にな
っており,最近の学会大会開催費の高騰などの事情を踏まえて,大会の引受機関が寄
付金集めに苦労しなくても良いようにするため,学会運営全般を弾力的に見直すべき
との問題提起があった.
12. 学術会議海洋科学研究連絡委員会の第17期委員候補の推薦
同委員会委員長から,標記の推薦依頼に対し,東京大学気候システム研究センター
長の住明正教授を推すことが合意された.
13. 総会議案の検討
1996年度事業報告・収支報告,1997年度事業計画案・予算案などについて検討.
1997年度事業の特徴は,評議員の選定方針の見直し,学術情報センターの電子図
書館サービスへの参加,会員名簿の発行形態の見直しなど.
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