日本気象学会第30期第7回常任理事会議事録
日時
1999年2月26日(月) 13時30分〜16時40分
場所
気象庁内気象学会事務局
出席者
廣田,二宮,木田,城尾,住,関口,竹村,田中(博),中村(誠),山岸 以上10名
その他の出席
事務局(舘)
議事
- 第30期第6回常任理事会議事録の確認.
- 各委員会関連議事
〔庶務〕
- 転載許可依頼への承認の報告:2件
- 気象研究ノート第136号69の第6図,71の第9図を,「近代の気象災害」(イカロス出版)へ 宮沢清治会員より.
- J. Meteor. Soc. Japan Vol. 75,1041〜1051及びVol. 76,57〜71,及び,「天気」Vol. 45の7〜18,119〜126,351〜360,643〜653の各ページの英文要旨と図表を,”Japanese Progress in Climatology”へ 法政大学気候学談話会(佐藤典久教授)より.
- 後援名義等使用の許可:3件
- 「気候変化・変動−過去,現在,未来−」に関する国際会議の後援
IGU(国際地理学連合)・気候学専門委員会(Commission on Climatology)が主催.1999年9月13〜17日,東京都立大学国際交流会館(八王子市南大沢)にて.
- 第1回S-RAMP国際会議の後援
SCOSTEP(太陽地球物理-科学委員会) S-RAMP運営委員会が主催.2000年10月2〜6日,会場は札幌市内の予定.
- 第49回 理論応用力学講演会の共催
日本学術会議メカニクス・構造研究連絡委員会が主催.2000年1月25〜27日,日本学術会議講堂(東京都港区六本木)にて.
なお依頼のあった分担金15,000円の承認と運営委員会委員として新野理事の推薦を併せて決定.
- 資金援助の依頼 エチオピア気象局より 1月13日
資金はアフリカ東部・南部地域研究委員会開催のため.当会の国際学術交流活動としての支援の趣旨に合わないので,断ることに決定.
- 地理関連学会連合の発足準備会(第3回)参加の依頼 1月25日
本会は不参加と決定.(第29期第15回常任理事会議事録 庶務報告参照)
- 著者抄録利用の許諾の依頼 科学技術振興事業団より 2月 8日
本依頼に対し,第5回常任理事会で承認した「天気」英文著者抄録と同様に,「気象研究ノート」(和文)著者抄録を許可することに決定.(第5回常任理事会議事録第5項参照)
- 図書寄贈の受付 東京大学気候システム研究センターより 2月 9日
「新田勍教授追悼文集・論文集 1998年」.
- 学術会議第18期会員の選出に係わる事務手続き 2月10日
同会員選出手続きに関する説明会の模様が事務局舘氏より報告され,学術研究団体登録申請提出から会員任命までの手順と日程につき説明があった.当面,5月末の学術研究団体登録申請書提出の準備を進めることを了承した.
- 第6回日産科学賞審査結果の通知 2月19日
来年度の継続審査対象となった.
- 第15回風工学シンポジウム第5回運営委員会報告 内藤玄一委員より 2月22日
1998年12月2〜4日に開催された同シンポジウムの総括に関し議論され,特に問題なく終了したと判断された.なお,同シンポジウムの論文集が,販売用として当会にも5部配布される.
- 「天気」印刷業者の決定(Vol. 46 No. 4から) 三報社印刷(株)に 2月22日
- 「新教養の気象学」増刷の通知 2月23日
第2刷を1,000部(内,刷本700部)増刷.
〔会計〕
〔天気〕
- Vol. 46 No.2(1999年2月号)掲載記事と, No.3〜No.4号掲載予定記事の報告.
- 会員名簿をNo.2に組み込みで発行.
- 名誉会員吉武素二氏の死去に伴う追悼文掲載の準備
- 「天気」増ページへの対策検討の必要性
ここ数年,月72ページ,年間864ページの予定が50ページ以上超過する傾向が続いており,今後の投稿状況を見ながら長期的対策の検討が必要になる可能性がある旨,担当理事から問題提起があった.
〔気象集誌〕
- Vol. 77 No.2(1999年4月号)掲載予定論文の報告.
- 「全球土壌水分プロジェクト」特別号の発行
標記の特別号をVol. 77 No. 1Bとして発行する。編集は特別号編集委員会が行い,印刷経費は「全球土壌水分プロジェクト」が支出する.
〔気象研究ノート〕
- 編集作業進捗状況の報告
1998年度分は193号の「つくば降雨実験」まで,1999年度分は194号の「気象測器−高層観測」からとなった.
〔教育と普及〕
- 21世紀の地学教育を考える「大阪フォーラム」に関する報告
同フォーラムを2000年夏に開催するため,1月23日,プレフォーラムが大阪市大で開催され,約150名の参加があった.実行委員会が編成され,フォーラム開催に向け準備が行われている.
- 夏季大学の予定
「台風」(仮題)をテーマに8月2〜4日,東京大学山上会館にて開催の予定.
〔国際学術交流〕
- 国際研究集会参加費援助の1999年申請状況
現在のところ,申請は1件のみだが,今年は英国バーミンガムでIUGG大会が開催されるので,今後増える見通しである.
〔講演企画〕
- 1999年春季大会の行事予定
分科会4件と,一般口頭発表・ポスターセッションにより実施.なお,今回は学会賞・藤原賞受賞の記念講演とこれに対する質疑の時間充足のため,シンポジウムは開催しない.
〔電子情報〕
- 1999年1月の気象学会ホームページのアクセス状況 計43,799件.
- 研究者向け気象データ提供ネットワークに関する気象庁担当窓口との協議の報告
1月22日,必要な情報提供源である気象庁の担当窓口と協議し,世界気象機関提唱の分散データ・ベース(DDB)では提供されていないデータの提供については理解が得られた.ただ,この実現に関し,必要なプログラム開発やネットワーク運用のため,学会として資金および人的資源につきどのような協力が可能か検討を要請された.(第5回常任理事会議事録参照)
〔その他〕
- 地球物理学関連学会の会長懇談会の報告 理事長より
2月13日,標記の懇談会が東京港区浜松町の地球フロンティア研究システムで開催され,各学会の会長・理事長が参加し,当会からは住・新野両理事と共に参加した.IUGG(地球物理学・測地学国際連合)の2003年大会に関し,開催の立候補,事務局の設置,今後の対応の仕方などの取り組み,IUGGの国内対応組織結成,共通の雑誌発行,活動の活発化の方策の検討などにつき,話し合った.次回は6月初め,代々木で開催される合同大会の頃,開催される予定であり,しばらくは今回のような非公式な会合として続けたい.なお,本件については,本年の春季大会総会でも理事長挨拶中で報告する.
- 会員加入状況
新入会員24(内,団体会員4)を承認,退会16(内,団体会員3).2月8日現在,会員数4,578(内,通常会員4,043名).
- 1999年度学会賞・藤原賞の推薦
それぞれの推薦委員会から,学会賞候補者として2件2名,藤原賞候補者として1件1名の推薦があり,常任理事会として受理し,全国理事の投票により決定することになった.
なお,推薦の検討対象として挙げられる中に推薦委員自身が含まれる可能性があり,推薦委員会委員の選定に配慮(原則として既受賞者から選定)しておく必要があるとの指摘があった.また,今後推薦数をもっと増やすため,対象者をより広く探す努力が必要と問題提起があった.
- 2000年WPGM(西太平洋地球物理学会合)プログラム委員の推薦
東京工業大学の本蔵氏から標記委員推薦の依頼があり,講演企画委員会の住理事の推薦を決定した.
- 1999年度春季大会の総会議案
- 総会定足数に関する定款の改訂
「公益法人の設立許可及び指導監督基準の運用指針」の一部改正につき文部省学術国際局学術情報課長より通知があり,社団法人について「定足数が過半数以上でない」場合は,本年9月までに適合するようにとの指示があった.
当指針に沿って,当会の定款第38条が,現在「5分の1以上」となっているのを「過半数以上」と改正する方向で,今後文部省と協議し細部を詰めることに決定した.ただ,本改訂は社団法人としての学会の存亡に係わる大きな影響を与えることが予想されるため,本年の大会に対し,委任状の提出等に最大限の努力を試みて,会員制度の見直し等今後の検討材料とすると共に,学会活動へより積極的に関与するよう,「天気」を通じて理事長名で全会員に訴えることになった.
- 1999年度事業計画・予算(案)
1999年度の事業計画・予算は,機関誌等の発行,会議等の開催,大会・研究会等の開催,研究業績の顕彰と研究の奨励,普及活動,国際学術交流活動等,基本的に従来のものを継承するが,関連学会の協力による地球物理学の総合的理解を深めるため,地球環境科学関連学会協議会,地球惑星科学関連学会合同大会,2000年国際オゾンシンポジウム準備委員会,IUGG(国際測地学・地球物理学連合)2003年大会準備委員会等への参加などにより,対外活動の強化に努める計画である.
- 理事の交替
人事異動等により,本部といくつかの支部で理事の交替が必要となる見込みであり,それぞれ手続きを進め,総会の承認を求めることになった.
日本気象学会ホームページへ