日本気象学会第31期第2回常任理事会議事録

日時

 2000年9月18日(月)13時30分〜16時45分

会場

 日本気象学会事務局(気象庁8階)

出席者

 廣田、二宮、勝山、澤井、住、関口、田中(博)、藤部、萬納寺、山岸、以上10名

その他の出席者

 舘(事務局)

議事

  1. 第31期第1回常任理事会議事録の確認
  2. 気象学会から大学評価委員会専門委員及び評価委員候補者を推薦した。

  3. 各委員会報告
  4. 庶務 会計 天気 気象集誌 講演企画 教育と普及 国際学術交流 電子情報 用語

  5. 会員の新規加入などについて
  6. 新入会員13名を承認、退会5名。9月11日現在、会員数4,697名、(内、通常会員4,163名)。

  7. 第31期評議員の選考について
  8. 評議員会は従来と多少異なった形で、学会運営に関する実質的な議論を行なうことを目標に人選を進めるよう理事長から提案があり、種々の立場からの議論が行われた。

  9. 名誉会員候補の選定について
  10. 29期の基本的考え方を踏襲して名誉会員を推薦する。現役は組織の運用に関与している人と定義する。候補者は名誉会員推薦委員会で決めるが、一般会員からの意見も聞く。外国人を選ぶ場合には日本の気象学会に対してどのような貢献があったかを選定基準にする。
    関連して次のような意見があった。AMSのBulletinには各賞受賞者、名誉会員の一覧が年に1回まとめて掲載される。名誉会員には故人となった会員も含まれている。一方、「天気」名簿には故人となった名誉会員は載っていないし、受賞者は各賞の推薦募集毎に掲載されている。これでは学会全体の活動の歴史を見るには不便であるので、一括して掲載することが望ましい。

  11. 学術会議気象学研連委員の推薦について
  12. 高橋劭 学術会議気象学研連委員長が7名の大学関係者(木田秀次、中島映至、廣岡俊彦、藤吉康志、松田佳久、山崎剛、山内恭)を推薦した。気象庁長官を通じて2名の気象庁関係者(鬼頭昭雄、露木義)を推薦してもらった。合計9名を気象学研連委員として推薦した。

  13. 2003年IUGGについて
  14. IUGG会長の河野長氏から、各連合(気象学会で言えばIAMAS)内でシンポジウムタイトル、コンビーナー、プログラム委員を議論してみるよう、要望があった事を廣田理事長が報告した。

  15. 韓国気象学会からの招待について
  16. 10月25-28日に行われる韓国気象学会秋季大会に日本気象学会の理事長が招待されたので、訪問することにした。廣田理事長は中層大気の研究の発展に関する講演を行う。また、中国の気象学会長も招待されており、日本、韓国、中国の気象学会理事長が集まって東アジアにおける気象学研究の国際協力について話し合う予定である。学会として共同して行う適切な課題があれば提案したい。
    関連して次のような意見があった。韓国気象学会の人を気象集誌の編集委員に入れることも将来はあり得る。招待されたらこちらも招待することを念頭に置く。学会はシンポジウムを行ったり雑誌を出したりする組織で研究を行う機関とは別であるが、韓国では気象庁長官が気象学会会長も兼ねており、学会と研究機関との関係が違うことに注意が必要である。

  17. 真鍋淑郎評議員よりの提案/気象集誌の100%英文化について
  18. 気象集誌への科学研究費補助金が減額されているが、その理由として日本語の要旨が本文中にあるので100%英文誌として認められていないことが考えられる(関連記事「天気」Vol47, No.8第21回常任理事会議事録)。これに関して、真鍋評議員が和文要旨は「天気」に掲載する、さらに図1枚を許して内容紹介文を掲載するという提案をした。これに対し、次のような意見が出された。減額の本当の理由はわからないが、もし和文要旨が減額の原因でないとしても、日本語が(たとえ裏表紙でも)書いてあると読む気をなくす人は世界中にたくさんいて、集誌にとってマイナスである。集誌の和文要旨を「天気」に掲載する事は「天気」の読者にとってもメリットである。そこで、来年2月号から集誌の和文要旨を「天気」に掲載することにする。また、「天気」に要旨を掲載する投稿料は著者負担とする。英文だけ投稿する人の和文要旨を作成するのは担当編集委員であるが、その負担が大きすぎることも考慮して、図の掲載は次のステップにする。
    関連して、英文Abstractの直訳のようなわかりにくい和文要旨は困る、「和文だけ読んで内容がわかる」という趣旨に添って要旨を書いてもらいたい、という意見があった。

  19. 第31期第2回理事会の議題について
  20. 評議員選考、名誉会員選考、集誌の和文要旨取り扱い(集誌の100%英文化)などを議題とする。


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