多数が「自分が生きている間に影響がなければ、後はどうでもいい。」だった。私は「どうでも良くはないな。」と思った
Q. 学部・大学院での専門
気候(大学院) / 理学博士(東京大学)
物理(学部)/ 学士(東京大学)
Q. 過去の研究履歴(略歴など)
地球環境フロンティア研究センター(宇宙開発事業団、海洋研究開発機構)
Q. 現在の専門分野(仕事の内容)
地球温暖化予測における最大の不確定性である雲のフィードバックについて
Q. この分野に入ったきっかけ
Jim Hansen博士の米国議会での地球温暖化に関する発言がニュースになった当時、飲み会でその話題を振ってみた。
すると多数が「自分が生きている間に影響がなければ、後はどうでもいい。」だった。
私は「どうでも良くはないな。」と思ったので、その問題に関わる立場に身を置いてみようと思った。
Q. 現在の研究(仕事)の魅力やおもしろさ
自分が大事と思うことに取り組んで、お給料をもらい、 世の中の人に伝えることができること。
Q. これまで研究(仕事)をしていて辛かったこと(解決策なども)
デスクワークの仕事柄か、慢性の肩凝り。
体が固まってしまうまで頑張り過ぎないように気をつけています。
Q. 研究(仕事)以外の楽しみや趣味
異文化の理解と交流、週1昼時のバスケットボール、
最近始めたZumba、マッサージ。
Q. 仕事とプライベート(家庭など)のバランス
夕食までには帰宅、基本的に私が作り、夫と一緒に食べています。
休日の時間をあてにして仕事を計画しないよう心がけています。
Q. 進路選択を控えた大学生、大学院生へのメッセージ
大学院へは進み易くなったけれど、出た後の「安定」した職への道筋はなかなか見えないこのご時世、もしも将来を考えたい相手がいるならば、 職が「不安定」でも一緒になって、できるところから自分の身を安定させることは、長い目で見れば良いことではないかと思います。
Q. 民間経験・海外経験
日本IBMに4年間勤務。肩書き抜きで呼び合う職場でした。上司、先輩は本音を言ってくれました。
Met Officeでも配偶者が関連業界にいる女性の活躍は日本と同様見かけますが、そうでなくても活躍している女性も多く見かけます。
イギリスに住んでいると、日本と他のアジアの国々が共有しているよい文化や習慣を沢山再発見します。英語(特にイギリス英語)について苦労する点も共通です。しかしそんな彼らともコミュニケーションは英語です。色々な文化背景を持った人とのコミュニケーション手段として英語があって、そのために大事なことは、まずは論旨を正しく明快に表現できることだと思います。
そんな経験を基に、職場内でNewcomers to the UK networkというボランティアネットワークを立ち上げ、運営しています。イギリスの外からMet Officeにやってくる人(含むvisiting scientist)のこちらでの生活立ち上げのサポート、週1回昼休みの同僚との英会話、cultural presentationなどを開催しています。