日本気象学会29期第4回常任理事会要旨
日時
1996年12月9日(月) 13時30分〜17時00分
場所
気象庁内気象学会事務局
出席者
関口,二宮,山岸,村松,新野,田中(博),木田,斎藤,竹村,塩原
永田 以上11名
その他の出席
事務局(舘)
議事
1.第29期第3回常任理事会議事録の確認
2.第29期第2回理事会議事録の確認
3.各委員会報告
〔庶務〕
- 後援等名義使用依頼2件を了承
第28回乱流シンポジウム・第8回計算流体シンポジウム・第2回環境流体シンポジウム
主催 (社)日本流体力学会,
平成8年度気候講演会「地球温暖化とその影響」
主催 気象庁・(財)日本気象協会
- 第4回地球科学学会国際合同大会が1997年3月23日から27日の間開催され,EU(欧州連
合)より招待状が届く(参加者がいれば連絡請う).
- 第17期日本学術会議会員の選出に係わる学術研究団体の登録申請の結果通知の受領.
登録は受理,関連研究連絡委員会名は地球物理学,配分推薦人は2名の予定(最終決定
は1月上旬).
- 第17期日本学術会議会員の候補者及び推薦人の届け出に関する説明会.11月13日開催さ
れ,事務局より出席.
- 平成9年度における学術研究集会等の開催予定調査依頼への回答作成,提出する.
- 1996年度文部省「研究成果公開促進費」研究成果公開発表Bについて,沖縄支部よ
り実施報告
シンポジウム・学術講演会「農業・漁業経営に及ぼす亜熱帯気象」1996.10.30,参加
101名.
- 「第34回理工学における同位元素研究発表会」の第1回運営委員会を11月13日開催.
発表論文募集要領の決定(「天気」1月号掲載予定),「特別講演・パネル討論」候補テー
マの募集.
- 平成8年度TRMMアルゴリズムの開発委託研究成果報告書を(財)リモート・セン
シング技術センターに9月30日提出.
- 平成7年度科学研究費補助金「研究成果公開促進費」確定通知(487万円)を11月25日
受領.
- 「天気」の第3種郵便物認可の監査資料を東京中央郵便局長に,11月28日提出.
- 「学術定期刊行物計画調書」(気象集誌)を文部大臣に12月4日提出.
- 「研究成果公開促進費」(気象集誌)の状況報告書を文部大臣に12月 4日提出.
- 1997年度会費請求を個人のグループ別会員(11月25日)と個人会員(12月 2日)に発送.
- 図書寄贈 電気通信協会より「NTTジャーナル」に見る「最新情報通信用語集」
編集 NTT研究開発推進部.
〔会計〕 10・11月の収支報告,1996秋季大会収支報告.
〔天気〕
- Vol.43 No.12 (1996年12月号)の掲載記事等と,Vol.44 No.1〜2号掲載予定記事の紹介.
- 英文アブストラクトを学会BBS(電子掲示板)に掲載する件.
- 気象衛星センターの衛星写真資料提供形態のCD-ROM化に伴う同資料写真ページの掲載
中止の件.
〔気象集誌〕 本誌の影響度(Impact Factor)が,1993年の 0.47から1995年の 0.98ま
で年々向上している.
〔気象研究ノート〕 188号「気象教育」発刊 関係者にダイレクト・メールを送付.
〔総合計画〕
地球惑星科学関連学会連絡会 (担当が田中(博)常任理事から塩原常任理事に引き継ぎ)
- 同関連学会の合同大会が名古屋大学で,1997年3月開催され,シンポジウム「固体
地球と流体地球のカップリング・ダイナミックス(4) モデルとデータの同化」を共催
することに決定.
〔教育と普及〕
- 学校科目「地学」関連学会連絡協議会出席の報告
議長報告で,理科教育の問題点が取り上げられ,授業時間の減少と対象項目の増加が
生徒に消化不良を引き起こしており,今後の在り方として,理科の専門家養成と一般
市民の教養としての2方向で考えること,また,項目を網羅する方式を改め,題材を
絞って筋立てを持つテーマの中で科学的思考を身につける方式にしたいとの試案の紹
介があり,今後この案に沿って検討が進められる旨,報告.
〔各賞〕
- 井上学術賞 気象学会からの推薦は,本年は選にもれた旨,報告.
- 各賞の推薦依頼で,「天気」に掲載する時間的余裕のないものは,今後学会のBBS
(電子掲示板),ホームページに掲載したい旨,担当理事より提案があり,了承.
〔電子情報〕
- 気象学会BBS(電子掲示板)およびホームページの利用状況.
- BBSやホームページに関する情報処理の急増により,篤志の担当者には負担が過
重となっており,専任の担当者採用等,負担軽減策を検討する必要がある旨,問題提起.
また,現在,学会事務局では電話回線の問題でホームページを見ることができず内容
の確認ができないので,業務に支障をきたしている旨,問題提起.
4.会員加入状況
新入会員18名を承認,退会員34名の報告.
5.日本学術会議第17期会員候補者の気象学会から選考
標記候補者を1997年2月17日(月)までに届け出る必要があり,前回にならい以下の推
薦手続きを進める.
- 常任理事会は,標記候補者と標記候補者の推薦人を選ぶための選考委員会(5名)を
設置.
選考委員会委員の候補として,関口理郎,山岸米二郎,住明正,木田秀次,竹村行雄
の各氏を推薦し,学会理事の信任投票(12月18日締め切り)を受けて決定.
- 標記候補者の選考対象者募集(1月24日締め切り)の公示 「天気」12月号掲載.
- 選考委員会で標記候補者の推薦候補(2名)を内定し,理事長に報告(1月27日).
- 学会理事により,標記候補者の推薦候補の信任投票(2月12日締め切り)
- 理事長が理事会の承認を得て標記候補者を指名し,学術会議に届け出(2月17日).
- 理事長が標記候補者の推薦人3名(予備1名)を指名し,学術会議に提出(2月20日).
6.学会大会の「ベストポスター賞」設定の提案
気象学会の1997年春季大会では,新しい運営方式が導入され,一般発表はすべてポス
ター形式となる.新しい形式に慣れない会員の参加を促し,大会を盛り上げるため,
「ベストポスター賞」を設けることが,「講演企画」担当理事から提案され,賛同を得た.
受賞者を表彰し,賞品を授与する.
7.「学術情報センター電子図書館サービス」における著作権処理について
学術情報センターから標記サービスを試行から本運用に格上げしたいとの提案があり
今後の学会運営にも影響が大きいことから,検討グループを設け,検討してきた(第
29期第2回常任理事会議事録:「天気」Vol.43 No.10掲載,以下各号参照)が,検討結
果に基づき,今後の情勢推移に未確定のところも多いところから,以下の方針で,問
題の検討を続けながら,試行を続ける.
- 「天気」,「気象集誌」は基本的に公開とし,同サービスの対象とする
- 問題が発
生し覚書を廃止する場合は廃止以前のすべてのコンテンツが返還されること等,本運
用開始に当たり同センターと取り交わす覚書に学会側の条件を盛り込むよう交渉を続
ける
- 平成9年4月1日から本運用に移る予定とし,本運用に移る際,改めて問
題を判断する
- 1年契約で問題の検討を続ける.
8.名誉会員の選定委員会の設置
11月6日の第2回理事会決定に基づき,常任理事会は,標記選定委員会を設置するため
,二宮常任理事を同委員会の委員長候補として推薦し,理事の承認を求めることから
手続きを開始する.
9.評議員の選出
担当理事から,1996年12月中にも大枠を定めたいとの方針が示され,各分野の候補者
につき,意見照会があった.
10.その他
学会の関東地域独自の活動を活性化すると共に,学会の担当理事は全国的問題に労力
を専念できる体制を作るなど,常任理事会として関東支部設立に向けて努力する必要
性が議論された.
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