「自分はこうだと若いうちから決めつけず、色々なことにチャレンジして欲しい。」
Q. 学部・大学院での専門
気象学/博士(理学)(京都大学)
Q. 過去の研究履歴(略歴など)
京都大学次世代開拓研究ユニット: 研究員
京都大学東南アジア研究所: 研究員
Q. 現在の専門分野(仕事の内容)
(1)インド亜大陸北東部(バングラデシュ、インド・アッサム州)におけるsevere local storm(竜巻や雹、雷といった局地的な嵐)に関する研究
(2)静岡県における降水の変動特性に関する研究
(3)学校気象観測の展開とそれに基づく気象教育に関する研究
Q. この分野に入ったきっかけ
竜巻や雹、雷といった突発的で激しい現象を目の当たりにしたとき、「一体どうやってこんな現象が起こるのか」と強く疑問に思ったこと。ダイナミックな現象を直に感じて見ることができる、そんな現象を研究対象にできることが魅力的だった。
Q. 現在の研究(仕事)の魅力やおもしろさ
(1)自分達が観測した唯一無比のデータを自分達で解析できること。
(2)日本とは大きく違う文化や言語、環境の中で、日本では得ることのできない刺激を受けながら研究できること。
Q. これまで研究(仕事)をしていて辛かったこと(解決策なども)
学位取得前が一番辛かった。自分の研究に対して容赦なく徹底的に何度も批判され、「もう無理だ」と何度思ったことか。しかし結果的に、これを乗り越えたことにより、その後の様々な厳しい場面に直面してもそれなりに自信と余裕をもって挑めるようになったと思っている。
Q. 研究(仕事)以外の楽しみや趣味
ギターの演奏(ジャズ、フュージョン、ロック)。バンド活動をしている。時々ライブをやっている。
Q. 仕事とプライベート(家庭など)のバランス
あんまり考えたことがない。
Q. 進路選択を控えた大学生、大学院生へのメッセージ
興味関心をもったものはとりあえず幅広く手を出しておいた方がいい。あまり自分はこうだと若いうちから決めつけず、色々なことにチャレンジして欲しい。
Q. 民間経験・海外経験
事前に確認をし、了解をもらっていても、いざ現地へ行くと「話が違う!」ということが時々あり、思いもよらない苦労を強いられる時がある。逆に、このいい加減なところに救われる時もある(いい意味で融通がきくとも言える)。海外においては日本ではありえないことが多々あるので、臨機応変な対応力がより重要だと感じている。