「地方の大学にいると、地域特有の気象を肌身で
感じながら研究できるのがいい」
Q. 学部・大学院での専門
気象学/博士(理学、神戸大学)
Q. 過去の研究履歴(略歴など)
神戸大学大学院自然科学研究科: インドネシア・スマトラ島の降水システムの観測的研究
京都大学防災研究所付属災害観測実験研究センター 研究機関研究員: バングラデシュと出会う
総合地球環境学研究所 研究機関研究員: インド亜大陸北東部を訪問
総合地球環境学研究所 上級プロジェクト研究員: 雨の世界記録を持っているインド・メガラヤ州・チェラプンジに滞在
高知大学理学部 助手→助教→講師: 四国の降水システムに関する研究を始める
Q. 現在の専門分野(仕事の内容)
インド亜大陸北東部からバングラデシュにかけての地域と四国の降水システムに関する研究をしています。
Q. この分野に入ったきっかけ
地球温暖化に伴って雲が重要な役割を果たすことを知って、雲に興味を持ったことがきっかけです。
Q. 現在の研究(仕事)の魅力やおもしろさ
現場で観測をしたデータをみていると、これまで知られていることとどう繋がっているのかわからなくて戸惑うことも少なくありません。 研究している間に繋がりがみえてきて、1地点の観測データから気象のダイナミックな動きが想像できるようになった時、特に面白いなと思います。
Q. 研究(仕事)以外の楽しみや趣味
相方が高松にいるので、週末は半々の割合で高松に行きます。 晴れた日中に高松まで振り子列車の一番前(自由席)に座って大歩危小歩危など絶景を眺めながら行くのは案外楽しいです。 高知は太平洋の幸、高松は瀬戸内の幸があってお魚の種類が違います。
Q. 進路選択を控えた大学生、大学院生へのメッセージ
アジアモンスーンを様々なデータで眺めるだけでも楽しいかもしれません。 ただ、その気象の下で生活している人と同じ目線で一緒に観測をしてデータをとると、大事なことに気づけるかもしれないと思っています。 また、気象には地域性があります。 地方の大学にいると、地域特有の気象を肌身で感じながら研究できるのがいいなと思っています。