菅原 広史

学問の未開の地では何をするのも自由で自分が第一人者

菅原 広史


防衛大学校 地球海洋学科
教授

Q. 学部・大学院での専門

気象 / 博士(理学・東北大学)

Q. 過去の研究履歴(略歴など)

東北大を卒業後、今の職場に就職しました。

Q. 現在の専門分野(仕事の内容)

大気境界層(都市気候) #学生のころからのテーマ
航空気象(飛行機関係の気象) #業務として始めたテーマだが結構面白い

Q. この分野に入ったきっかけ

学部2年生のとき、生物物理と地球物理で迷い、前者には成績が足りなかった。
学部3年生のとき、海洋と気象で迷ったが、後者の方が研究テーマのイメージがしやすかったので選択。

Q. 現在の研究(仕事)の魅力やおもしろさ

自分で測った数値で自然現象が説明できること。

Q. これまで研究(仕事)をしていて辛かったこと(解決策なども)

観測の下準備(観測場所確保のための許認可など)で役所に何度も足を運んだこと。そのたびに役所の近くにあった高級とんかつ屋でチャージした。

Q. 研究(仕事)以外の楽しみや趣味

ガーデニング

Q. 仕事とプライベート(家庭など)のバランス

脳の活動にメリハリをつけるため、休日は仕事をきっぱりと休むことにしている。

Q. 進路選択を控えた大学生、大学院生へのメッセージ

学術研究はだいたいの分野で細分化されていて、ちょっと勉強するとすぐにその道での第一人者になれることが多いです。「この事をよく知っているのは世界でも数人しかいなくて、自分はその一人」なんてすごくないですか?もちろん、その分責任を感じることがありますが、同時にやりがいも感じます。
自分の研究成果を世に出す一番確かな方法が論文です。論文は丹念に作ると芸術品に近い重みをもつようになります。論文作成は「この作品でどこまで頑張るか、どこで妥協するか」という自分との闘い・葛藤の連続です。