「多様な研究者の意志ある姿や笑顔に惹かれ,気象学・地球観測に携わることで自分なりに世界を感じたい」
Q. 学部・大学院での専門
衛星気象・気候学/博士(理学)(名古屋大学)
Q. 過去の研究履歴(略歴など)
宇宙航空研究開発機構 宇宙航空プロジェクト研究員
名古屋大学地球水循環研究センター 機関研究員
名城大学理工学部環境創造学科 助教
Q. 現在の専門分野(仕事の内容)
TRMM PR(熱帯降雨観測衛星搭載降雨レーダ)データを用いて,降水の気候学的特徴、鉛直構造、リトリーバル・サンプリング誤差などを研究しています。教育・学務も主要な仕事です。
Q. この分野に入ったきっかけ
自然と技術が関連する仕事に興味があり、気象を学ぶ院に進学しました。そこで出会った多様な研究者の意志ある姿や笑顔に惹かれ、気象学・地球観測に携わることで自分なりに世界を感じたいと次第に思うようになりました
Q. 現在の研究(仕事)の魅力やおもしろさ
大事と思えるものを見出し、様々な人と通じ合うときに、研究・教育の面白みや奥深さを感じます。科学や社会に向けた人の想いがうねりをもたらすことも衛星観測の魅力のひとつです。
Q. これまで研究(仕事)をしていて辛かったこと(解決策なども)
研究の周辺にある仕事にも前向きに巻き込まれていますが、長らく研究が後回しになってしまうと、じわじわと苦しくなります。ときには、深く考えずにスイッチを入れるしかありません。5分でも手を動かせば進んでいくことがあります。
Q. 研究(仕事)以外の楽しみや趣味
息子(2歳)との戯れが日々の楽しみです。ときどき、旅、音楽、友人と過ごす時間を欲します。深夜の屋久島の山中でH2A-F23(GPM主衛星搭載)の軌跡を見た旅は今も心の栄養になっています。
Q. 仕事とプライベート(家庭など)のバランス
生活リズムはしばしば乱れます。支えてくれる方々に感謝するとともに、仕事の生産性を高めて理想の状態に近づけたいと思っています
Q. 進路選択を控えた大学生、大学院生へのメッセージ
経験をもとに、大切にしていきたいことを心に留めてください。その気持ちを行動に結びつけることで、展望や価値観が確かなものになってくると思います。進路選択時だけでなく、その先においても自分で状態を理解し、入念に磨いていく必要があります。機会に備えて、自分を試してください。