桃井裕広

努力は必ず報われる

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桃井裕広


GRASP SAS, Scientific Officer (仏)

Q. 学部・大学院での専門

大気物理学、大気放射学/博士(理学・千葉大学)

Q. 過去の研究履歴(略歴など)

Doer Research Inc.(2020年1月〜2022年4月): 非常勤研究員 深層学習を用いた降雨洪水氾濫モデルエミュレータの開発

GRASP SAS(2022年5月〜): Scientific Officer

Q. 現在の専門分野(仕事の内容)

衛星観測、地上観測データの解析アルゴリズムの開発を行なっております。特に、地球上のエアロゾルや気体(二酸化炭素やメタン、大気微量物質)などの大気中の物質や地表面アルベドのリモートセンシングにおける解析に欠かせないアルゴリズム(大気放射伝達モデル)の理論的な開発研究を行っています

Q. この分野に入ったきっかけ

物理とプログラミングを使って“何か”をしたかった

Q. 現在の研究(仕事)の魅力やおもしろさ

1:推論が証明できたとき

2:自分の裁量で自分の興味があるテーマを研究できること

3:自分たちが考えた手法(やモデル、プログラム)が大陸を超えて使ってもらえること

Q. これまで研究(仕事)をしていて辛かったこと(解決策なども)

プログラムが数式通り・想定通りに動かない時:一旦放置して、頭をリフレッシュさせる

Q. 研究(仕事)以外の楽しみや趣味

家の周りの散歩・ボルダリング

Q. 進路選択を控えた大学生、大学院生へのメッセージ

博士課程やその後の研究生活は決して楽ではありませんが、本当に辛い時、頑張っていれば誰か正当に評価し、助けてくれる方が現れます。私自身、博士課程の間には諦めようと考えた時期がありましたし、博士3年次の就職活動では研究から離れた仕事を第一候補に考えていた時期もありました。そのような時に手を差し伸べてくれた方のおかげで博士を無事に終えることができ、また、何の気なしに博士3年次に参加した欧州の夏の学校で講師をしていた方に受け入れてもらい今の会社で働くに至っています。これらを通じて、積極的に自分の(研究)コミュニティを作ることが重要であることを感じました。一人で悩まず相談できる人(友人や先輩、先生)を作ってください。

Q. 民間経験・海外経験

(国内の研究環境は分かりませんが、)2年間のフランスの研究生活で気がついたのは

1: 海外は一つでも“他人が持っていない才能(技能、技術)”があれば年齢やポジションに関係なく、自分の意見を尊重してもらえる;

2: 仕事はできる(する)人のもとにあつまる。結果、学会・研究会・プロジェクト参加へのチャンス、裁量は仕事をした人に集まる;

3: 議論をする機会が多い。個人での研究ではなく、グループで研究を進めるテーマが多い;

です。