「何か少し人と違うこと、をモットーに仕事をしています。」
Q. 学部・大学院での専門
気象学、大気環境科学/ 博士(理学)(京都大学)
Q. 過去の研究履歴(略歴など)
京都大学防災研究所 任期付研究員: 化学輸送モデル開発
東京大学先端科学技術研究センター 任期付研究員: エアロゾル動力学モデル開発
パシフィック・ノースウェスト国立研究所 客員研究員: エアロゾル動力学モデル開発
Q. 現在の専門分野(仕事の内容)
数値モデルと野外観測を併用して大気エアロゾルの動態に関する研究をしています。数値モデル開発とそのアプリケーションが主な仕事で、ときどき興味のある現象やプロセスを対象に野外観測もします。エアロゾルそのもの(雲核、氷晶核、PM2.5)や、エアロゾルが運ぶ様々な物質(発がん性物質、人工放射性核種、酸化ストレス原因物質、微生物など)も興味の対象です。
Q. この分野に入ったきっかけ
中学か高校くらいのときに何かの影響で、地球環境問題を解決しなければ、と思いました。大学で道を見失っていたのですが、院試合格したけど配属決まってないやつが居る、というので植田洋匡先生(当時、京大防災研教授)が声をかけて下さって、そこに拾ってもらってそのまま、今に至ります。
Q. 現在の研究(仕事)の魅力やおもしろさ
自分の興味の赴くままに、自分のペースで仕事ができるので、俗っぽく言うと、日ごろコントロールされてる感があまりないところ。外に出て交流したいと思えば出られるし、内に籠って集中したいと思えば籠れます。事の大小にかかわらず、常識を覆すような結果が出たときが、気持ちがいいですかね。何か少し人と違うこと、をモットーに仕事をしています。
Q. これまで研究(仕事)をしていて辛かったこと(解決策なども)
色々辛いことはありますが・・・、論文が書けない時が一番辛いかも。そんなときは、講談社の「できる研究者の論文生産術、ポール・J・シルヴィア著、高橋さきの訳」。既に持っている人も多いのではないかと。プログラミングのバグ(誤り)が取れないときも辛いですが、取れたときの快感もその分大きいので、本当の辛さではないのかも。
Q. 研究(仕事)以外の楽しみや趣味
バドミントン。独身時代は色々やりましたが、今は週末友人と子供含めて家族ぐるみで遊ぶことが一番の楽しみかも。
Q. 仕事とプライベート(家庭など)のバランス
土日の昼間は家で過ごしていますが、それ以外はかなり仕事側に偏っています。
Q. 進路選択を控えた大学生、大学院生へのメッセージ
どのような進路を選択しても、やりがいを見出せるところがあると思います。どうせ中に入らないと何も分からないので、まずは直感で選択すればいいと思います。入ったあとに、自分なりのやりがいを見つけられたらいいですね。ということで、やりがいを見つけにうちに来てください。大学院生(筑波大学との連携大学院制度で)募集しています^^。