「どんな人にも志さえあればその人の長所を生かした研究を遂行することで科学に貢献できる」
Q. 学部・大学院での専門
気象/東京大学 理学部 地球物理学科、理学系研究科 地球惑星科学専攻 修士・博士(理学)
Q. 現在の専門分野(仕事の内容)
スーパーコンピューター富岳を用いて気象の数値実験を行い、その結果を解析しながら、特にマッデン・ジュリアン振動についての未解明な事柄について調べています。また、大型計算機上でのデータ解析ツールの開発などに携わっています。
Q. この分野に入ったきっかけ
子供の頃から科学が好きで、理学の中でも身近で生活と関わることを研究したいと思い、中学生の頃からこの分野を志すようになりました。
Q. 現在の研究(仕事)の魅力やおもしろさ
答えが決まっていない疑問について、あーでもない、こーでもないと考えながら、既存の理論やデータを調べ、手元に集まってきた情報に整合する仮説を立てて検証するのが楽しいです。
Q. 研究(仕事)以外の楽しみや趣味
研究室でコーヒーを飲んでいるうちにコーヒーが好きになりました。
Q. 進路選択を控えた大学生、大学院生へのメッセージ
科学はたくさんの研究によって自然の有様を多角的に捉えていくことでゆっくりと進むものだと思います。ですから、どんな人にも志さえあればその人の長所を生かした研究を遂行することで科学に貢献できると思います。苦手を克服するための努力は大切ですが、自分の苦手なことにあまり捉われすぎず、好奇心に素直に進路選択をしてみても良いと思います。
Q. 民間経験・海外経験
2023年に半年弱Max-Planck Instituteに客員研究員として滞在させていただいました。若手研究者が多く、みんな伸び伸びと研究していて、情報交換量が多いことに驚きました。