「Enjoy your wind!」
Q. 学部・大学院での専門
流体, 気象 / 筑波大学理工学研究科, 工学修士
Q. 過去の研究履歴(略歴など)
主な業務経歴は以下の通りです。
(株)ウェザーニューズ
グローバル予報センター 全体統括リーダー(~2015)
オクラホマイノベーションセンター 雷雨/南岸低気圧解析予報アルゴリズム開発など(~2015)
リオ五輪各種競技(2016)/平昌パラリンピックノルディック日本代表(2017-18) 現地派遣メダルサポート
2020大会気象情報センター(2017-2021・JV) 運営計画/研修指導/解析予報統括
北京パラリンピックノルディック日本代表(2022) メダルサポート
【受賞歴】
国際航空連盟(FAI)より、スカイスポーツ向け局地気象予測と気象人材育成の取り組みに対してスポーティングメダル表彰受賞(2023):https://www.aero.or.jp/culture/commendation
Q. 現在の専門分野(仕事の内容)
・局地気象解析、局地気象予報
・対流雲/雷雨予報、南岸低気圧の降雪予報
・各種スポーツ気象予報、スカイスポーツ(熱気球/ハンググライダー/パラグライダー/グライダー)気象予報
Q. この分野に入ったきっかけ
もともと気象や自然科学に興味があり、学生時代は当初風力発電を志して流体と気象を学び、さらに局地気象の体験/解明のためにスカイスポーツに取り組みました。しかし卒業当時には風力関連分野に求人がなく、そこで改めて自分のやりたいことを考え、それまでに得た知識と経験・モチベーションを最大限に活かせる職として気象予報の分野に就くことを決めました。
Q. 現在の研究(仕事)の魅力やおもしろさ
さまざまな大気現象を身近に感じながら日々より良い予報/情報を出すために努力し、新たな学びを得ていくことが本当におもしろいです。また、そうして出した予報や情報が利用者の価値につながった時の達成感は言葉にはできないものがあります。
Q. 研究(仕事)以外の楽しみや趣味
現在もハンググライダーで自ら飛び、熱気球にも同乗して局地風や熱対流などを体感しています。その際はマイクロスケールの気象を観察、予測して安全を確保しながら長距離長時間飛行するのですが、40年飛んできた今でも新たな発見や経験に溢れていて、楽しく学んでいます。
Q. 仕事とプライベート(家庭など)のバランス
休日は休み、家族と友人と空を大切にするように心がけています。
Q. 進路選択を控えた大学生、大学院生へのメッセージ
多少のズレはあったとしても、本当にやりたいと思えることに巡り合い、それを仕事にできるのは恵まれたことだと思います。一方で最近は民間気象事業者においても人材育成やライフワークバランス、SDGsなどを充実させるための取り組みが当たり前になってきており、働きやすさについても以前とは隔世の感があります。みなさんがこの分野への就職を考えられるときの、良い選択肢の一つになればよいなと思います。
Q. 民間経験・海外経験
オクラホマ大学との共同研究プロジェクトで3年ほどの間、数カ月単位の現地業務に繰り返し赴きました。雷雨/竜巻研究・予測においては世界トップクラスの研究者、全米トップクラスの予報技術者が集い、その方々との仕事や交流は非常に楽しく刺激的なものでした。現地ではストームチェイスも行い日本の雷雨環境との違いをまざまざと体感し、貴重な経験となっています。