「学部・大学院時代の出会いが、研究者生活の思わぬところで役立つこともあります。」
Q. 学部・大学院での専門
気候学、自然地理学 / 博士(理学・筑波大学) 理学修士(東京大学)
Q. 過去の研究履歴(略歴など)
筑波大学 任期付研究員:気候モデルの再現性評価と地球温暖化予測
海洋研究開発機構(JAMSTEC) ポストドクトラル研究員:気候データベース作成とデータ解析
Q. 現在の専門分野(仕事の内容)
アジア各国の19世紀末~20世紀前半の日降水量データレスキュー活動と、そのデータを用いた過去120年間におけるアジア域の気候変動に関するデータ解析を行っています。また、大学で気候変動などに関する講義も担当しています。
Q. この分野に入ったきっかけ
高校の地理の授業で自然地理学・気候学に興味を持ち、大学の講義で自然季節に関する研究に触れたことで、気候変動や季節に関する研究を行いたいと思うようになりました。
Q. 現在の研究(仕事)の魅力やおもしろさ
まだ誰も解析していないデータをデジタル化することで研究コミュニティに貢献できることや、研究活動を続ける中で、国内外のさまざまな地域を訪れ、自然や文化の違いを実感できることなどに面白さを感じています。
Q. 研究(仕事)以外の楽しみや趣味
(最近はあまり行けてないですが)鉄道旅行。特に冬季の雪景色を見たり写真に撮ったりしながら、日常生活の場とは異なる気候や自然を楽しんでいます。
Q. 進路選択を控えた大学生、大学院生へのメッセージ
進路選択の時までに、好き・面白いと思える科目や研究分野に出会えることは幸運なことであり、それを努力次第でライフワークとして続けることができるのが「理学」の特権だと思います。 また、大学の学部や大学院時代で出会った先生や研究者、同期や先輩方との交流が、その後の研究者生活の思わぬところで役立つこともあります(執筆時現在、自分がそれを実感しています)。研究を進めながら、学会だけでなく、いろいろな研究集会やイベントに顔を出すことをお勧めします。