「頑張るよりも楽しむ」
Q. 学部・大学院での専門
都市環境 / 博士（工学・東京大学）
Q. 過去の研究履歴（略歴など）
建築研究所 契約研究員：都市ヒートアイランド対策
Q. 現在の専門分野（仕事の内容）
レーダで観測された鉛直積算雨水量を利用した降水ナウキャストモデルの開発、水災害危険度を推定するためのデータ解析などプロジェクトの研究を行いながら、自由研究として、ドップラーライダーによる境界層観測も楽しんでいます。
Q. この分野に入ったきっかけ
出身地の中国瀋陽市は中国有数の工業都市で環境問題は深刻でした。白いシャツが1日で黒くなる空気を綺麗にすることが高校生の私の夢だったので、大学受験の時に、迷うことなく都市環境工学と希望しました。学部3年で学科に入ってから、日本では環境に関する問題はすでに多様化していることを知り、都市のヒートアイランドを研究テーマとしました。そして、ヒートアイランドと都市型集中豪雨との関係を解明しようとしていたはずですが、気づけば降水と水害の研究にはまり込んでいました。
Q. 現在の研究（仕事）の魅力やおもしろさ
降水の再現期間に基づいて水災害が発生する危険度を推定していますが、自治体や民間企業からその情報が「欲しい」や「役に立つ」と言われると、とても嬉しいです。
Q. これまで研究（仕事）をしていて辛かったこと（解決策なども）
都市気候のシナリオ研究に従事していた頃、モデルアレルギーにかかり、研究職を辞めたいと思った時期もありました。環境を変えてみようと思って、門外漢として防災科研に転職しました。結果、本物の気象学者に囲まれて、まさに井の中の蛙が「されど空の深さ（青さ）を知る」状態、毎日が新鮮で、上司・同僚からたくさんのことが学べて幸せです。
Q. 研究（仕事）以外の楽しみや趣味
ヨガが好きです。週に一回しか行きませんが、それでもできるポーズが少しずつ増え、頭も柔らかくなれる気がします（笑）
Q. 仕事とプライベート（家庭など）のバランス
家事は手抜きしても良いと考えるとだいぶ楽になります。子育てもあまり頑張らないようにしています（笑）。楽しいことも怒ることも今しか経験できないから、頑張るよりも楽しむようにしたいと思っています。
Q. 進路選択を控えた大学生、大学院生へのメッセージ
つまずいた時に、少し考え方を変えると世界が広がるかもしれません。