「ずっと挑戦していきたい」
Q. 学部・大学院での専門
博士(理学・北海道大学)
Q. 過去の研究履歴(略歴など)
修士修了後に(株)ビー・ユー・ジーで1年働き、その後大学院博士課程にもどり、そのあとはたまたまずっと北大にいます。
Q. 現在の専門分野(仕事の内容)
データ解析を一番得意にしています。観測データに加えて最近は数値計算結果の解析が増えてきました。
- 大気海洋相互作用
- 大気海洋変動・変化(総観スケールから百年スケール)
- 気候予測(季節内~十年スケール)
- 海洋貧酸素化
Q. この分野に入ったきっかけ
大学3年の海洋物理学の授業が興味深く、また教員が魅力的だったために海洋物理学研究室を選び、熱帯の大気海洋相互作用研究を大学院で研究して、研究のおもしろさにはまりました。
Q. 現在の研究(仕事)の魅力やおもしろさ
新たな現象やメカニズムの発見が、私にとっては一番面白くまたチャレンジングです。また大学におりますので、学生さんの成長も楽しみです。学生さんが書いた立派な研究の論文原稿を読んで、よくぞここまで成長してくれたと感慨を持つこともあります。
Q. これまで研究(仕事)をしていて辛かったこと(解決策なども)
若い頃に論文を書けるようになる前には、研究の決着のつけ方や、論文の書き方がわからず大変でした。2編書いたら大分楽になりました。今悩ましいのは、優れた研究をしてくれた修士の論文を投稿論文にあまりできないことと、自分自身の研究は教育(大学院生の研究含む)と運営仕事の合間なのでなかなか進まないことです。
Q. 研究(仕事)以外の楽しみや趣味
テニスを50歳から始めて、今は草トーナメントにも出ています。家族の食事を作るのも好きですけれど、子供も巣立ち、妻が単身赴任中なため、あまり機会がないです。
Q. 仕事とプライベート(家庭など)のバランス
休日の晩飯を担当で料理ができるようになったのは、とてもよかったです。難しい年ごろの子供とのコミュニケーションにもなりました。今日肉だけど何食べたい?と聞くと、なにか返事が返ってきました。
Q. 進路選択を控えた大学生、大学院生へのメッセージ
進路に悩むことがあると思いますけれど、そういうときはえいやっと決めて、その選択がよい選択となるように動くことをお勧めします。「未来を予測する最良の方法は、それを創ることだ」と言います。
Q. 民間経験・海外経験
ベンチャー企業(1年だけ)にいたときに、そこでの面白さとして感じたのは自分たちの作ったものが社会に影響しその評価が売り上げなりを通じて見えることでした。それも悪くはないけど、自分でもっと突き詰めて考えて、その上でなにかをやってみたいと思って、大学(博士課程)に戻りました。海外経験は30代3ヶ月、50代6週間×2と少ないですが、その後の展開のよいきっかけになりました。