塚田 大河

空を見ただけで気象を予測できるようになりたかった

塚田 大河

コロラド州立大学 大気科学共同研究所
博士研究員

Q. 学部・大学院での専門

①学部・大学院での専門:気象学
②最終学歴:博士(環境科学・北海道大学)

Q. 過去の研究履歴(略歴など)

北海道大学: 学生・博士研究員 新世代気象衛星を活用した台風研究

Q. 現在の専門分野(仕事の内容)

「衛星を応用した台風研究」という幅広いテーマで研究しています。現在は主に静止気象衛星、合成開口レーダー、航空機観測、陸上の雷観測などを組み合わせて台風の力学プロセスを理解したいと思っています。その他、米国の現業機関に台風の風分布に関する新たな情報を提供する Research to Operations (R2O) の仕事にも関わっています。

Q. この分野に入ったきっかけ

公園で遊んでいた頃、雨に降られると困るので、空を見ただけで気象を予測できるようになりたかったのが気象に興味を持ったきっかけです。特に雨が降り出した際、数分待てば止むかどうかは重要な問題でした。その後、高校で化学の授業中に地学を勉強してみたところ、ロマンをかき立てられて地学系の学部に進みました。

Q. 現在の研究(仕事)の魅力やおもしろさ

限られた観測データから台風のメカニズムに関する新たな洞察が得られたときは面白さを感じます。また、自分の研究成果がR2Oを通じて現業に反映されることにも、大きなやりがいを感じています。

Q. これまで研究(仕事)をしていて辛かったこと(解決策なども)

実現したいことがなかなか実現できないときは辛いものですが、煮詰まったときは異なる角度から脳に刺激を与えると解決策が浮かぶことが多いです。

Q. 研究(仕事)以外の楽しみや趣味

コーヒーを飲んでリラックスする時間は大切です。アメリカに来てピックルボールを経験しました。結構面白いです。

Q. 仕事とプライベート(家庭など)のバランス

あまりバランスは意識しませんが、疲れたときは休み、研究したいときは研究します。しかし、寝る前に良い結果が出ると睡眠を忘れてしまうので、寝る前は生産性を落とすように気を付けています。

Q. 進路選択を控えた大学生、大学院生へのメッセージ

平日はざっくりと睡眠・労働・自由時間に3等分されますが、睡眠中は意識がないので、体感では半分が労働です。もう半分の自由時間には家事・食事なども含まれます。体感の半分を占める労働を楽しいものにしたくて、(自分にとっては楽しい)研究を仕事にしています。選択は自由です。楽しい道を選んでください。